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おぢばにおかえり
第十八話 プールですその十五
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「確か目がぱっちりとしてて肌が白くて唇が厚めで赤い人よね」
「その人よ」
「ああ、その人ならわかるわ」 
 彼女も知ってるみたいです。
「何かいつも目がきらきらしてて肌の白い茶色いふわふわした感じの髪の毛の人と一緒にいるから」
「それが長池先輩よ。私と一緒の部屋の」
「そうだったの」
 私の言葉に少し驚いた感じになりました。
「ちっちの」
「意外だった?」
「ええ。それにしても美人の先輩が二人並んでるから目立つのよね」
「そうそう。それに」
 皆で話に花が咲きます。
「三年の人って奇麗な人多くない?」
「そういえばそうよね」
 言われてみればそうです。それもかなり。
「詰所とか本部勤務の人とか」
「あと二部の先輩もね」
 天理教の施設で働いている方を本部勤務者と言います。半被も天理教教会本部になっています。あと二部は夜間です。天理高校はお昼と夜の二つあるんです。
「多いわよね」
「それに対して私達はねえ」
 何か自分達のことは悪く思えます。だって本当に先輩達も本部の人達も奇麗な人達ばかりですから。背だって私と同じ位の人結構多いですし。
「あとあれじゃない?」
「あれって?」
「うちの学校で体育の時ジャージじゃない」
「夏でもね」
「暑くて仕方ないわよ」
 しかもこのジャージがかなり厚い生地だったりします。先輩達のお話によると冬なんかはこれでかなり助かるそうです。夏は地獄なんですけれど。
「それってやっぱり先輩達をガードして?」
「半ズボンとかスパッツだと確かに凄いことになりそうね」
「水着だって」
 ここで長池先輩のスタイルを思い出すと。確かに大変なことになりそうです。羨ましいっていうか。やっぱり高校生で体育の時薄着だととんでもないことになります。
「ああ、それでブルマーなくなったの」
「ブルマー!?ああ、あれね」
「うちの高校には最初からなかったわね」
 あれがなくて本当によかったです。私はジャージか半ズボンが好きです。だからかなり暑くてもジャージなのはかなり有り難いのです。
「あれはね」
「そうね。それにしても」
 またここで話が羨ましがる方向に。
「あと二年で。あそこまでなれるのかしら」
「難しいんじゃない?高井先輩って大教会でも有名な美人さんだから」
「やっぱり」
「ちっちの一緒の部屋の長池先輩もね」
「同じ兵庫県出身だったっけ」
「ええ」
 また質問に答えました。
「住んでる場所はかなり離れてるけれどね」
「兵庫っていっても広いしね」
「だから。寮に入るまでは全然面識なかったわよ」
 皆そうなんですけれどね。奥華の娘もいるんですけれど彼女とも。
「大教会も違うし」
「そうそう、大教会が違うとね」
 私達の中の一人が言います。
「それと教区が違っ
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