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真田十勇士
巻ノ二十三 箱根八里その七
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「それで誰もいなくなった」
「源氏はそうした家で」
「実朝公にしてもな」
「平家にも確かにそうした話はあった」
 幸村も残念そうにだ、源氏の争いのことを彼等の本来の宿敵である筈の平家のことから話した。
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