第二幕その十一
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「それ自体を食べるのもいいし」
「お菓子にしても」
「アップルパイもいいし」
トロットは今からにこにこと手を合わせて恵梨香にお話します、
「梨のパイもね」
「あれも美味しいですよね」
「今から楽しみだわ、果物のパイはね」
そうした林檎や梨だけでなくです。
「私何でも好きなのよ」
「昨日の桃のパイもよかったですね」
「ええ、あれもね」
「果物のパイっていいですよね」
「甘さが余計に引き立ってね」
「パイ生地の味と食感も合わさって」
「凄く美味しいから」
だからとです、また言ったトロットでした、
「大好きなの」
「そうですね」
「そう、だからね」
「午後は、ですね」
「おじさん達のところに行きましょう」
こう言うのでした、そのうえでおやつを楽しんで。
皆はお昼御飯とおやつも楽しみました、それから午後にはおじさん達のお仕事を手伝って楽しみました。オズの国は今日も平和です。
その日の夜です、恵梨香はお風呂の後で腹ペコタイガーに尋ねました。どちらもお風呂上がりでとてもいい匂いがします。
「腹ペコタイガーさんっていつもお腹が空いてるけれど」
「今は大丈夫だけれどね」
晩御飯を一杯食べたからです。
「起きてる時は大抵そうだね」
「そうよね」
「それはね」
「それは?」
「どうも僕の体質なんだ」
「食べてもすぐになのね」
「お腹に入れたものが消化されてしまうんだ」
その食べたものがです。
「全部ね」
「あっという間に」
「そうなんだ、何でも僕は食べたものがすぐにエネルギーになる体質で」
「それで食べても」
「うん、お腹一杯になってもね」
「すぐに消化されて」
「エネルギーになるんだ」
それが腹ペコタイガーの体質だというのです。
「だからなんだ」
「いつもお腹ペコペコなのね」
「そうなんだよ」
「それで動く時は活発に動けて」
「エネルギーがあるからね」
「すぐにお腹ペコペコになるのね」
「そうした体質なんだよ」
こうお話するのでした。
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