第二幕その十
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今度はお散布を楽しみました、そして。
十時には広場で休憩を取ってそこに敷きものを敷いてでした。テーブル掛けからシフォンケーキとアップルティーを出してです。
皆で食べて飲みました、腹ペコタイガーはシフォンケーキを塊で食べながらにこにことしています。そのうえで。
皆にです、こう言いました。
「僕凄く幸せだよ」
「美味しいものを食べられて」
「それでね」
まさにというのです。
「満腹になっている時とこうして食べる時がね」
「次第にお腹に入っていく時も」
「楽しくて仕方ないよ」
恵梨香にもお話します。
「本当にね」
「そうなのね」
「うん、このシフォンケーキもいいね」
「タイガーさん本当に何でも食べるわね」
「お野菜や果物の系も食べるし」
「そうよね」
「何でも残さず食べるよ」
これが腹ペコタイガーです。
「食べられるものは何でも大好きだよ」
「そうよね、カレーでもね」
「今朝のカレーは最高だったよ」
目を糸みたいに細めさせてそのカレーの味を思い出してです、腹ペコタイガーはまた舌なめずりをしました。
「また食べたいね」
「ええ、本当にね」
「そして今はこのケーキを食べて」
勿論シフォンケーキの味も楽しんでいます、そしてアップルティーも。
「お腹一杯になるよ」
「そうしましょうね」
「おやつを食べたら」
それからのことをです、ドロシーは皆に言いました。
「またお散歩しましょう」
「お昼まで、ですね」
「もうすぐオズマもお仕事が終わるから」
オズの国の国家元首、王女としてのそれがです。
「ぞの時はね」
「オズマ姫も一緒になって」
「それで楽しめるわ」
「そうですね、その時になれば」
「また楽しめますね」
「それで午後は」
ドロシーは午後のこともお話しました。
「実は予定があるの」
「予定っていいますと」
「おじさんとおばさんのお手伝いよ」
ヘンリーおじさんとエムおばさんです、ドロシーの親代わりであるこの人達は今は都の外で農園を営んでいるのです。
「あそこに行ってね」
「お手伝いですね」
「林檎や梨の実が実ったから」
「それを取るんですね」
「それのお仕事があるから」
だからというのです。
「午後はそちらに行きましょう」
「わかりました、じゃあ」
「楽しくお仕事をする」
こうも言ったドロシーでした。
「それがオズの国よ」
「遊びもお仕事もですね」
「どちらもですね」
「同じだけ楽しむのよ」
そうするというのです、オズの国では。
「だからね」
「午後もですね」
「楽しみましょう」
はい、それじゃあ」
「林檎や梨の実を取って集めて」
トロットもにこにことしてお話をします。
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