第二幕その七
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皆はかくれんぼをしました、するとやっぱりです。
トトは最後まで見付かりませんし皆をすぐに見付けてしまいます、皆をすぐに見付けたトトにジョージが言いました。
「やっぱり凄いね」
「僕が人を見付けることは」
「うん、別格だよ」
まさにというのです。
「誰も適わないよ」
「鼻が違うからね」
「うん、犬のお鼻はね」
神宝も言います。
「他のどんな生きものよりも凄いからね」
「見えないものでもね」
「それでもだね」
「お鼻でわかるんだ」
その匂いで、というのです。
「全部ね」
「どんな匂いもわかるっていうけれど」
カルロスはそのトトに尋ねました。
「それは本当のことかな」
「どんなとはいかないけれど」
「それでもなんだ」
「そうだよ、かなりね」
他の生きものと比べてというのです。
「わかるから」
「そういうことね」
ナターシャも尋ねます。
「そのお鼻でも」
「全部わかるかっていると」
それはといいますと。
「そうでもないよ」
「見えないものがわかっても」
「全部はわからないよ」
ナターシャにもこう言うのでした。
「けれどね」
「かなりわかるのね」
「僕達犬はあまり目はよくないけれど」
「お鼻が凄くいいから」
「何かとわかるんだ」
「じゃあお鼻が目以上になのね」
恵梨香はここでトトに言いました。
「犬にとっては大事なのね」
「その通りだよ」
「じゃあお鼻が詰まったりしたら」
「それだけで困ったことになるんだ」
「やっぱりそうなのね」
「うん、それこそ物凄く細かい匂いでも嗅ぎ分けられるけれど」
人間ではとてもわからない様な匂いでもです。
「逆に言うとお鼻が悪くなったら」
「困るのね」
「他の生きもの以上にね」
「だから風邪には気をつけてね」
ドロシーもトトに言います。
「貴方はね」
「わかってるよ、ただ風邪はね」
「ええ、トトだけじゃなくて」
「皆も気をつけないとね」
「そう、そのことはね」
ドロシーもトトのその言葉に頷きます。
「注意しないと」
「そういうことだね」
「ええ、じゃあかくれんぼの次は何しようか」
「お散歩とか?」
恵梨香はこの遊びを提案しました。
「それにしますか?」
「そうね、それもいいわね」
「はい、ゆっくりと」
「午前のおやつの時間までね」
「他の遊びもありまうし」
「何でもあるわね」
遊びはです、オズの国でもです。
「身体を動かす遊びもあれば」
「お部屋の中での遊びもありますね」
「最近インターネットのゲームもあるわね」
お部屋の中でするゲームの中で、です。
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