暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン stardust=songs
アインクラッド篇
movement T 白き夜のクリスマスソング
VS閃光
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「さーて、どこがいい?」

「ん〜〜、この街でオススメある?」

「お任せあれ。」

そう言って俺はこの層攻略の時に見つけた、穴場の酒場へ向かう。転移門広場を挟んで反対側なので少し距離がある。と、そこで俺達は丁度転移門から出てきたプレイヤー達と鉢合わせした。その顔ぶれはーー正直、あまり会いたくない連中だった。

「あ、」

「げ、」

出て来てのはKoB、血盟騎士団のパーティーだ。その先頭にいたのは………

「……よう、『閃光』さん。」

『閃光』ことKoB副長、アスナだった。

「………奇遇ね、アマギさん。」

互いに声音が剣呑になる。そう、俺とKoB、事にこの女とは非常に相性が悪い。顔会わせた瞬間うっかり「げ、」とか言っちゃうレベル。それこそ水と油だ。

「最前線の皆が今日も頑張って迷宮区に入っているのに、こんな何ヵ月も前に攻略したフロアにいるなんて、暢気なものですね。」

「ああ。暢気さ、もとい楽観的なのが俺の一番の長所でね。」

互いに敵意を隠す気ゼロだ。

「全く、あなた達みたいなのが攻略組全体の足を引っ張るんです。あなた然り、どっかの黒ずくめの剣士然り。特にあなた達のギルドと来たら、攻略ギルドなのに知らない人の方が多いなんて。」

「………まあな。」

これはさすがに言い返せない。

「どうせあなた達の実力なんてたかが知れてるんです。足手まといにならないうちにとっとと辞めたらどうです?」

「へぇ、そんなに言うからにはあんた、さぞ強いんだろうなぁ?」

後ろからソラの制止する声が聞こえるが気にしない。

「ええ、少なくともあなたよりは。何だったらこの場で見せてあげましょうか?」

「ああ、だったら………。」

俺は素早くウィンドウを出して操作する

「見せてもらおうじゃねえか。」

その言葉と共に確認ボタンのイエスを叩く。システムメッセージが表示されて曰く、

『asunaにデュエルを申し込みました』

「……………後悔、しないわね?」

「する要素がないからな。」

「いいわ、」

アスナがデュエルを受諾する。ルールは勿論『初撃決着モード』。後ろでソラがあきれた様な声を出すがもう後の祭りだ。俺は背中に吊ったさっきの師匠がくれた剣、ブラッドサージを抜き放つ。向こうも腰のレイピアを抜いて、中段に構える。60から始まったカウントが0になった瞬間、DUELのエフェクトを突き破るように突進する。互いに通常技だが、向こうはソードスキルかと思う程速い。が、見えない訳でもなければ防げない攻撃でもない。慌てず剣の腹を弾いて突きの軌道を逸らす。そのままがら空きの胴体にきつーい一撃を………加える前に、戻ってきたレイピアに阻まれる。

「チッ!!」

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ