7部分:第七章
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うに述べていた。
「そうしてるの。太らないようにって」
「成程ね」
「これでも苦労してるのよ」
今度はこうしたことも言うのだった。
「太らないようにって。この体型維持するのに」
「苦労してるんだ」
「そうなのよ。誰だってそうよ」
今度は誰でもだと言う早輝だった。
「女の子は。苦労してるのよ」
「体型を維持するのにね」
「私だってそうだし」
自分もだという。
「だから。三食しっかりと食べるけれど」
「それでも間食と夜遅くはなしってことか」
「あとお酒も飲まないし」
これは高校生ならば本来は常識であった。どうもその常識を知らない人間が非常に多いのであるが。実際このクラスの男組も煙草はやらないがそのかわりに酒好きな面々ばかりである。
「気をつけてるのよ」
「そうだったんだ、わかったよ」
早輝の言葉に頷いて答えた。
「そういう訳があったんだ」
「そういうこと。それじゃあね」
「うん」
「今から食べるから」
早速またあの巨大な弁当箱を出してきたのだった。しかも今度は三段である。
「御免ね。また後でね」
「うん、またね」
こうして何気なくを装った情報収集は終わった。彼はこの話をすぐに仲間達にした。彼等は学校の屋上で自分達の弁当を食べながらこの話を聞いてかなり驚いた。
「それでだったのかよ」
「しかも太らないようにって気をつけてたのかよ」
「みたいだね」
情報を本人から聞き出した彼が皆に述べていた。皆車座になって座ってそのうえで食べている。
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