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女の子の秘密
6部分:第六章
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第六章

「御前バスケ部だったよな」
「そうだけれどそれがどうしたんだよ」
「バスケ部は部活の場所バレーボール部と一緒だったよな」
 彼が言うのはこのことだった。どちらも体育館でするものなので必然的に部活をする場所も同じになる。ここで話されるのはそのことだったのだ。
「だからな。あいつの部活の状況チェックしてくれないか?」
「部活のかよ」
「どんなふうにやってるのかな」
 そのことを頼むのだった。
「まずはそれだな」
「わかった。じゃあ明日な」
「頼むな。じっくりと見て報告してくれよ」
「わかったさ」
 彼はにこりと笑ってその言葉に応えた。そして次の日。そのバスケ部員が言うには。
「すげえ真面目に部活してるぜ」
「真面目にか」
「考えてみれば部活休んでるの見たことなかったな」
 まずこのことも述べたのだった。
「それもな。なかったな」
「そのうえで真面目に部活か」
「土日も休まずに出てな。朝練も出てな」
 それもだというのだった。
「うちのバレー部ランニングとか筋トレもそれこそ陸上部並にやるけれどどちらも他の部員よりもずっと真面目にやってたな」
「まずは運動か」
「みたいだな」
 このことが確認されたのだった。
「基本って言えば基本だな」
「そうだよな」
 皆このことがわかってまずは頷き合うのだった。
「けれどそれでもやっぱり足りないだろ」
「あれだけ食ってるからな」
「絶対にな」
 それでもなのだった。とにかく早輝は信じられないだけ食べる。まさに力士のようにだ。だからこそまだあれこれと話されるのだった。
「他にあるとすれば」
「何だ?」 
 そんな話をしているとだった。その早輝が自分の席であの水筒でお茶を飲んでいると。そこにクラスメイトの女の子の一人がやって来て彼女に問うたのだった。
「ねえ早輝」
 まずは彼女の名前を呼んだ。彼女と中のいい娘なのでその呼び掛けもまたフレンドリーなものであった。
「そのお茶だけれど」
「このお茶?」
「いつも飲んでるけれどそれ何なの?」
 まさに彼等が知りたいことを彼女が問うてきていた。皆それを見て心の中でガッツポーズだった。
「そのお茶。何なの?」
「これ。薬茶なの」
 まずはこう答える早輝だった。
「身体をあっためるお茶なの」
「身体を?」
「美味しいから飲んでるの」
 ということらしい。
「いつもね。お家でも飲んでるわよ」
「そうなの。そんなに美味しいの」
「ええ。だから学校でもね」
 微笑んでそのクラスメイトに答えていた。
「飲んでるの。いつもね」
「成程。それでいつも飲んでるのね」
「ええ、そうなの」
 静かに微笑んでクラスメイトに答えていた。
「何だったら飲む?」
「あっ、私はいいわ」
 彼女
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