アインクラッド編
74層攻略戦
久方振りの共闘を 01
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る。
(重金属装備の両手剣士。 装備から判断する限り筋力値優先のバランス型。 重心が前に向いた上段の構え)
(構えはフェイントの可能性あり。 ただし前に向けている重心がある以上、後退や横移動に若干の遅れが出ると予測)
(その他、推測しうる行動パターン、及び攻撃パターンのシミュレート開始)
(性格は自尊心が強く直情傾向。 アスナさんに対して執着している節がある)
(僕を侮り、見下している)
(自身の力に絶対の自信を持ち、驕っている)
(シミュレート終了。 次いで、推測しうる攻撃パターンに対する回避ルートを計算開始)
(以上のことを総合的に判断して、初手は突進からの振り下ろし、あるいは突進系のソードスキルと推測)
(計算終了)
(全ての可能性を警戒し、且つ迅速に排除する対処を検討)
(北北東から微風。 視界良好)
(対象者に苛立ちを確認。 集中力の欠如も同時に確認)
(街区内であり、デュエル中であることから不意打ちの可能性は低いと判断)
(検討終了)
(行動決定)
(瞬殺)
(一撃)
(必殺)
(最速)
(決定)
これからの行動を1秒未満で決定した僕は、ゆらりゆらりと身体を揺する。
初めは小さく、次第に大きくなる揺れはクラディールの集中を更に削ぎ、それとは反対に僕の集中はどんどんと深まり、時の流れが遅くなっていくのが分かった。
目の前にいる敵の全てが見える。
3
ギャラリーの全てが見える。
2
僕の死角に立っているはずのアマリたちの全てが見える。
1
そして……
0
世界が止まり……
DUEL??
動き出す。
デュエル開始の表示が宙空に瞬いた瞬間、転移門広場に鈍い打撃音が鳴り響き、次いで金属鎧が地面を擦る不快な音が喧騒を突き破る。 直後、デュエルの勝者を報せる表示とファンファーレが生じたどよめきを塗りつぶした。
「な……なに、が……」
呆然と地面を這い蹲るクラディールに僕は一言。
「あなたの負けだ」
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