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ソードアート・オンラインー死神の鎮魂歌
瑠璃色の死神ー後編
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許せるという物も無いわけでは無いがそれは大概俺の妥協で成り立っている物だ。
 俺はそんな物を友達だなんて思いたくない。

 俺の言葉に頷き返したラピスは更に続ける。

「友達じゃないなら、私はきっと仲間だと思うんだ」

「仲間?」

 言われた意味が分からずに聞き返す。するとラピスはそう言われるのが分かっていていたように一つ一つ、ゆっくりと説明を始めた。

「私はね、仲間っていうのは同じ目的を持っている人同士の関係を呼ぶんだと思うんだ」

「同じ……目的」

「そ、同じ目的」

 俺は言われた言葉を確かめるように呟くとラピスも同じ言葉を返した。

「俺は……お前とは違う」

 掠れた俺の声にラピスの辛辣な言葉が遮る。

「違わないよ。少なくとも今の君は私と同じに見えるよ」

「そうか。きっとお前が言うならそうなんだろうな」

 俺は力無くそう呟くと窓の外を見た。既に外は暗く街の街灯のみが辺りを照らしている。決して光源が多いとは言えないこの街は普段俺がいる世界とは違って見えてしまう。

「俺たちは、なんでここにいるんだろうな」

 俺の独り言の様な問いかけにラピスの声だけが背中に届いた。

「それが分かってたらもうちょっとマシな答えを返してるよ」

 俺は月明かりさえも届かない、どこまでも続いていそうな暗がりをただじっと見つめていた。

 ◆◆◆

 黒いローブを纏いフードを目深に被る男は夜の街を歩く。ついにこの時がやってきた。自然と男の気分が高揚する。無理もない。男は今日一日中この機会を伺っていただから。

 男の視線の先には真紅のコートを来た少年がアルゲートの街をフラフラと歩いている。少年が何処に向かっているのかは知らないがこのまま進めば街の外へと出る。そこで目的を成し遂げるのだ。

 男と少年の距離は20メートル程度。勝負の時は近い。男はその距離を半分詰め寄った。

 男は所謂暗殺者という奴である。そして、その獲物が今俺の前を歩く少年というわけだ。

 少年は男に気付いた様子は無い。外の明かりが極端に少ない事も幸いしているのだろう。男にとってはこれ以上の好都合は無かった。

 この先に一本道の曲がり角がある。そこを抜ければすぐ森だ。街の外であるならば戦闘行為は禁止されていない、すぐにでも息の根を止められるだろう。

 男は昂る気持ちを抑え少年が曲がり角に着くのをひたすらに耐えた。こういった待ち時間は長く感じてしまうからもどかしい。

 少しすると少年が曲がり角にさしかかる。今が勝負の時だ。男はできるだけ足音を立てないようにけれども速度を落とさないよう素早く駆け寄った。

 少年が曲がり角が曲がり終えたすぐ後に男も曲がり角に差し掛かった。男はそのま
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