第三話 その機体、艦載機にして白い悪魔
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鳳翔といいます。あなたが新入りのリーンホースですね。提督から話は聞いていますよ。」
リーンホースと時雨がカウンター席に座ると、艦娘、鳳翔が挨拶をした。
「ああ、よろしくたのむ。」
鳳翔の穏やかな笑みから、リインフォースはどことなく自分の最後の主を思い浮かべた。
(本当に、未練がましいな。)
「どうかしたんですか?」
「いや、何でも無い。」
尋ねてくる鳳翔にリーンホースはそう言って誤魔化す。その時、2人がけの小さなテーブル席で飲んでいた2人の艦娘が話しかけてきた。
「よお、あんたが噂の新入りか?」
「そうだが、お前達は?」
「商船改装空母の隼鷹さ!」
「水上機母艦の千歳です。」
「航空巡洋艦のリーンホースだ。これからよろしく頼む。」
「ああ。せっかくだから、このまま一緒に飲まないか?」
隼鷹がそう誘ってくるが、リーンホースは断った。
「済まない、先約があるからまた今度にしてくれ。」
「そうかい?それじゃあ、仕方ないねえ。」
隼鷹と千歳は再び2人だけで飲み始めた。すると、居酒屋に新たな客がやって来る。
「あら?時雨とリーンホースさんも来てたの?」
「これから2人で飲むっぽい?」
時雨の姉妹艦の村雨と夕立だ。
「リーンホースはこれから提督とちょっと話すんだ。僕は案内したついでに付き合いでちょっと飲もうと思ったんだ。」
「じゃあ、夕立達もご一緒していいっぽい?」
「もちろんだよ。」
時雨に許可を貰い、夕立と村雨は並ぶように時雨の横に座った。
この時、リーンホースはある事に気付いた。
「白露は居ないのか?」
「うん。白露姉さんはお酒飲めないから。」
「お子様っぽい?」
そんな感じに他愛のない会話をしていると、提督がやって来た。
「すまない、待たせたな。」
そう言って提督はリーンホースの隣に腰を下ろした。
「いえ、そんなに待ってはいませんよ。」
「そうか。リーンホース、もう何か頼んだか?」
「いえ、酒の事はよくわからないので・・・」
「うむ。なら、とりあえずビールでいいだろう。鳳翔、ビール2つと適当なつまみを頼む。」
「かしこまりました。」
「じゃあ、僕と夕立もビールで。村雨はいつもワインだったよね?」
「それでいいわよ。」
提督に続いて、時雨達も注文をした。暫く待つと、鳳翔が中ジョッキに入ったビール4つとグラスワイン、つまみに枝豆の塩茹でとチーズの盛り合わせを持って来た。
「それでは、リーンホースの鎮守府着任を祝って乾杯といこう。」
「はい。」
『乾杯!』
5人は乾杯し、頼んだ酒をそれぞれ一口飲んだ。
「どうだ、
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