第三話 その機体、艦載機にして白い悪魔
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長くなるので、また後程。」
「そうだな。ではリーンホース。鳳翔の居酒屋で待っているぞ。場所は時雨に聞いてくれ。」
そう言うと、提督はドックから去って行った。
提督が去った後、リーンホースは明石に気になっていた事を聞いた。
「明石、先程話に出て来た妖精と言うのは何だ?」
「あれ?知らないんですか?彼らの事ですよ。」
すると、明石の肩の上に二頭身にデフォルメされた小さな人間が2人のっかった。それを見たリーンホースは驚いたが、リインフォースは小人の様な姿の融合騎を何度か見た事があるので、さほど驚かなかった。
「それが妖精か?」
「はい。船と言うのは元々大勢の人間に動かされますから、私達艦娘が戦うには彼らの力を借りる必要があるんです。もちろん、リーンホースさんにも居ますよ。」
「私にもか!?」
今度ばかりはリインフォースも驚いた。
「はい。ちょっと艤装の所まで来て下さい。」
明石に連れられ、リーンホースが艤装を置いた場所に着くと、そこでは妖精達が整列していた。見ると、皆リガミリティアのノーマルスーツや緑色のつなぎを着ており、顔もどことなくリーンホースにとって見覚えのあるものばかりであった。
「これが私の妖精達か。」
「はい。妖精と言うのは艦娘の大事なパートナーですから、仲良くしてあげて下さいね。」
「分かった。これから、よろしく頼むぞ。」
リーンホースはしゃがむと、ゴメス艦長に良く似た妖精の前に人差し指を差し出す。すると妖精は握手するようにそれを握った。
「リーンホース!そろそろ次に行くよ。」
「分かった。では、また後でな。」
時雨に呼ばれたリーンホースは妖精に別れを告げると、ドックを後にした。
残りの施設の案内が終わると、丁度提督の執務が終わる頃になった。
リーンホースは時雨に案内されて鎮守府の角にある“居酒屋 鳳翔”に辿り着く。
「ここがか・・・」
「そう。提督とお酒を飲む艦娘にとっては憩いの場なんだ。」
「そう言う時雨は酒は飲むのか?」
「飲め無い事はないけど、食べる方がメインかな。リーンホースはどう?」
「私は・・・分からないな。元になった人間も酒を飲んだ経験は殆ど無い。」
「そうなの?まあ、今日は試しに飲んでみて、無理かどうか判断するようにしようか。」
そう言って時雨は先に入って行った。リーンホースもそれに続く。
居酒屋鳳翔は鎮守府の中にある限られたスペースを利用して作ったためか、中はそれ程広くは無い。だが、雰囲気はかなり良い。
そんな店のカウンターに、母性を感じさせる穏やかな表情をした艦娘が居た。
「いらっしゃいませ。ここの店を取り仕切らせていただいている軽空母の
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