黒いボールの陰謀!
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
このまま宇宙人と戦って本当に勝てるのか?」
そう風丸が話すと、円堂が風丸に向かい話す。
「勝てるかじゃない、勝たなくっちゃいけないんだ!そのために俺たちは地上最強のメンバー探しに出たんだろっ、な?」
「うん、そうだよね。奈良で新しい仲間が見つかるといいね!」
「…………」
その中でも、豪炎寺だけが1人黙っていた。
「あっ!奈良の町が見えてきましたよー!」
「あれって有名なお寺でやんすよね。教科書に載っていたでやんす!」
「うわー本当ですね!すごい、すごーい!」
「ちょ、ちょっと!キャラバンの中で騒がないでちょうだい!」
奈良の町が見えた途端に騒ぎ出した音無と、静かにする様に呼び掛けるお嬢の姿が何とも微笑ましく見える。
「どうした壁山トイレか?」
「…う、う〜ん気持ち悪い…。オレちょっと車に酔ったみたいッス…」
「お前の場合はただの食い過ぎなんじゃねえか?」
「………」
俺や壁山、染岡がそんな事を話している時も、豪炎寺は少し険しい顔で黙っていた。
「豪炎寺?どうした顔色が良くないぞ」
「いや大丈夫だ…」
俺が豪炎寺にそう話しかけていると、壁山のもとに居た円堂が駆け寄ってくる。
「2人とも!だったら良い方法があるぞ!サッカーのことを考えるんだ!そうしたら酔いなんて一発で覚めちゃうぞ!」
「いやぁ…、それは多分円堂だけだろうなぁ…」
俺は思わず円堂の言葉に突っ込んでしまった。
俺はそのあと心の中で呟いた。
(豪炎寺…出発してからずっと暗いな…大丈夫なのか?)
「おーい、お前さん方。奈良に到着したぞ!」
「痛つつつ…、座りっぱなしだったから尻が痛いな…」
俺は思わず立った瞬間、本音が漏れる。
「ふう〜。やっぱり東京からだと結構時間が掛かるッスね。これじゃエイリアたちももう何処かへ行っちゃったかもしれないッス」
「だよなぁ。俺たちの目的は地上最強のメンバーを集めてエイリアを倒すことだろ?こんなところでモタモタしてていいのかよ?」
そんな染岡の愚痴の音無が応える。
「うーん。でも、宇宙人の手掛かりは掴めるんじゃないでしょうか?ほら言うじゃないですか。勝つ為にはまず敵を知ることが大事だって!」
そんな会話をしていると瞳子監督が俺たちに向かい話す。
「貴方達。何をのんびりしているのかしら。早くシカ公園へ向かうわよ」
「あっ、はーい!」
「チッ…。あの監督なんか偉そうで気にいらねえぜ」
染岡が何か呟いた様だが、キャラバンを降りるみんなの音で確かには聞き取れなかった。
俺たちは数時間キャラバンに揺られていると、ついに奈良に到着した。
俺たちは近くの市街地でキャ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ