黒いボールの陰謀!
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雷藤や円堂達が奈良に向かう数時間前のこと、、、
『こちらは奈良シカTVです!シカ公園の巨シカ像前からお送りしております!現在ここでは《巨シカ像 落成式》がとり行われています!そして今まさに日本の財前総理とアメリカのケイン大統領がテープカットを…!』
そこでは日本の財前総理とアメリカのケイン大統領が巨シカ像のお披露目のために、今まさにテープカットを行おうとしていた。
「ケイン大統領。この度は式典に来ていただきありがとうございました」
「財前総理、堅苦しい話は無しデース。ぜひまたアメリカまでサッカーを見にいらして下サーイ」
「ええ、勿論です。では…」
財前総理とケイン大統領がテープカットをしようとした時、突然物凄い音が響いた。
ズドオオオオオオオオン!!
「おや?この音は…?」
「なっ!なんだアレは!!」
1人の取材記者がそう叫ぶと、空中から黒い玉のような物が地上に落下してきた。
ズゴオオオオン!!
「な、何だ…?何が起こった!?」
財前総理がそう叫ぶと、自分の後ろから砂煙りがたっているのに気付いて、後ろを振り向いた。
「…これはっ!」
そこには無残にも破壊された巨シカ像の姿があった。
「オーッッ!?」
『…像が!?ご、ご覧ください!あの…あの巨シカ像が見るも無惨な姿に…!』
「ノー…。ソーリ…?総理!財前総理はどこデース!?」
そして財前総理の姿もケイン大統領が気付く頃には、姿が消えていたのだった。
「…!そ、総理!総理の姿が!!」
その時、その場にいた少女が叫んだ。
「なっ、何だって!?」
『た…大変です!突然会場から財前総理の姿が消えてしまいました!?一体…一体何が起こったのでしょうかっ!?』
『奈良シカTVよりお伝えします。事件のあったシカ公園では今も警察による捜査が続いております。財前総理を誘拐した犯人の足取りは今も掴めておりませんが、残された黒いサッカーボールから連続で中学校が破壊された事件との関連も取りざたされており現場には重苦しい雰囲気が漂っております。以上、現場からの報告でした』
その事件の放送をキャラバンで俺たちは黙って見ていた。
「どうやらエイリア学園の仕業には間違いないようね」
沈黙を破ったのは瞳子監督だった。
「TVもラジオも総理が連れ去られちゃったニュースばっかりッス!」
「そりゃそうだろ。日本のリーダーが消えたんだ。大事件だぜ」
「でも、エイリア学園は総理を誘拐してどうするつもりなのかしら?」
お嬢がそう話すと、俺も口を開く。
「さあな。だが奴らを倒せばそれもハッキリするんじゃないか?」
「倒すって簡単に言うけど、
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