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骸龍転生物語~ オストガロアに転生した人間の物語~
1章 幼少期
1話 ひとりぼっち
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流星(以下流)「痛てて....。着いたか?」
僕は、白く硬いものに覆われている。どうやら卵に入っているようで、暖かい水にプカプカ浮いているという状況になっている。とても心地よいが入っているままでは何も変わらないので、仕方なく卵の殻を破り外へ出る。
流「うわっ、眩しっ。」
転生して初めて見る太陽はとても眩しく感じた。瞼を閉じようとしたのだが、閉じれなかった。理由はすぐに分かった。
流「そもそも瞼が無いのか…?」
図星だった。水辺に行くと、昔の面影は無かった。ギョロッとした瞳、斑点色の皮膚、10本近い数の腕、いや触手、などの変わり果てた自分の姿があった。しかし、あまり嫌悪感は出なかった。それを自分の姿と認めていたからかもしれない。
流「にしても、ここは....竜ノ墓場か…?」
周りをみれば、すぐに分かった。散乱したモンスターの骨。朽ちたバリスタ。間違いなくゲームで見た竜ノ墓場だった。その光景にしばらく感嘆していだが、とある事に、気が付いた。
流「親は何処だ?兄弟は何処だ?」
古龍は公式に、分類不明、生態不明の謎多きモンスターと設定されていて、子孫を1匹しかつくらないなら解る。しかし、親がいないとはどういう事なのか。ほとんどの生物が卵を産んだら、それを親が守るはずだ。しかし、僕には親がいない。つまり、自分の身は自分で守らないといけない。そんな過酷な状況で生きないといけないのは転生したての元人間のヒヨッ子にはかなり難しいだろう。
流「くそっ...どうすればいいのか…?」
僕の転生物語はかなりの苦難がありそうだ。
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