9部分:第九章
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。
「ゲームセェーーーーット!」
そして試合終了の声も。今それが響き渡ったのだった。
「やった!」
「やったぞ!」
そして歓声もまた。
「勝った!勝ったんだ!」
「甲子園だ!」
グラウンドだけでなく観客席からも声があがる。
「近藤!やったな!」
「やってくれたな!」
マウンドでは一三を囲んで皆が抱き合っている。
「よくあんなところでな!」
「シュートなんて!」
「ずっと狙ってました」
その一三はにこりと笑って皆に述べるのだった。
「何時投げようかって」
「切り札だったんだな」
「はい」
ナインにも答える。
「本当にそのつもりでした」
「そうか。それでか」
「あそこで投げたんだな」
「あれしかありませんでした」
彼はここで真剣な顔になった。
「シュートを投げる場面は」
「そうだな。けれどな」
「それでもな」
だがここでナインは。強張った顔になるのだった。勝利に酔ってはいたが。
「本当に思い切ったよ」
「試合で投げたのははじめてだろ?」
「人前で投げたのもはじめてです」
実はそうだったのだ。
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