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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第210話 救えた命
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漫才をはじめてしまったので、最初にクレームを入れていた女の子、里香がダイシー・カフェに備え付けられているクッションを2人に向かって投げつけ 先へと進ませるのだった。
「おほん。ええっと 仕様がないから、オレが言うけど、こちらは ガンゲイル・オンライン三代目チャンピオン、シノン事、朝田詩乃さん」
「や、やめてよ。そんな紹介……」
思わぬ紹介の仕方をされた詩乃は、思わず抗議をしようとするが、キリトは笑いながら続けた。さっきまでは 嫌がってた様に見えたのに、ノリノリに見えるから、さらに腹立たしいものだ。
「こっちが、ぼったくり鍛冶屋のリズベットこと、篠崎里香」
「なっ! なによそれっ……!!」
また気色ばむ里香と言う少女の攻撃をするりとかわして、さらに続ける。
「それで、あっちがバーサク
治療師
(
ヒーラー
)
のアスナこと、結城明日奈。知ってるそうだけど、ついでに その妹のバーサク
歌手
(
ソンガー
)
のレイナこと、結城玲奈」
「ひ、ひどいよー!」
「そーだよっ! それに、わたしは ついでなのっ??」
抗議しつつも、ほほ笑みを絶やさない2人。その笑みもよく似ている。 あえて区別を付けるとすれば、玲奈はまだ何処か明日奈に比べて幼っぽい……と言う所と、髪の長さだろうか。
「そんでもって、あれが……」
キリトは最後に、カウンター奥のマスターに向かって、顎をしゃくった。
「壁のエギルこと、エギル」
「おいおい、オレは壁かよ! 一番扱いひでぇし。だいたい、オレにはママからもらった立派な名前があるんだ」
詩乃は、驚いた。
どうやら、この場にいる全員がVRMMOプレイヤーらしい。巨漢の男、エギルはにやりと笑いを浮かべて言う。……威圧されそうな巨漢なのだが、GGOの世界にはエギルにも劣らない無骨で筋肉質なアバターのプレイヤーたちが多いから、別段詩乃は意識をする事が無かった。
「はじめまして。アンドリュ・ギルバート・ミルズです。此処、ダイシー・カフェと共に、今後とも宜しく」
名前のところだけはネイティブな英語の発音で、後の部分が完璧な日本語なので、詩乃は思わずぱちくり、と瞬きした後、慌ててぺこりと頭を下げた。
「まぁまぁ、座って。……この後は全部リューキだぞ」
「〜〜〜♪」
「口笛吹いて、誤魔化すな! キャラ、変わってるだろ!」
「って、あんたたち、いつまで漫才すんのよ! さっさと座りなさい」
攻撃を躱され、背後で倒れていたリズだったが、復帰して キリトとリュウキの背後から、げんこつを軽く落としていた。
「仕方ない……。時折端折るかもしれないから、何か抜けてたら キリト。フォローを頼む」
「……こう言う時に、お前は絶対抜かないだろ。端折ったりするか。情報の多さと
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