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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第210話 救えた命
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り 面白い事じゃないけど、ここで 拒否をしてしまうのは大人気ないし、……心象がよくないと思う。……でも いろんな意味で負けたくない。
「ははは……、何だかオレも巻き込まれそうなんだ……」
「ああ、あの場にはキリトもいたしな……。はぁ」
「はぁ」
全く意味が判らん。と言わんばかりに再びため息を吐く隼人。
本当に鈍感だ。と言わんばかりにため息を吐くのは詩乃。
でも、気になる所はあった。
「そういえば、名前だけで良く判ったね? キリトは……まぁ GGO内で剣を使う変わり者だったから、まだ判るにしても、リュウキは……銃、使ってたし……」
「まぁ、そうだな。……そのキリトの傍に居た事。とか 『お前は大体判る』とか訳判らん事言われて」
またため息を吐きながらそう言っていた。
翻訳すると、隼人、リュウキの異常とも言える《眼》。
未来
(
さき
)
を見通しているかの様な動き。死神の存在とその終演。リュウキでなければ 有り得ない。と仲間達が結論した様だ。
「――ま、まぁ 別に良いよ。その、玲奈……さんとは 色々と話をしたかった所だし。うん。リュウキに貸しを作るのも面白いかも……だしね。ケーキでも 奢ってもらおうかな」
詩乃がそう言い終えると。何故か和人の方が情けない顔をしていた。
「うえっっ!? あの店で奢らせるの?」
「……なんでキリトが反応するんだよ。まぁ 別に問題はないが」
あの状況を何とかしてくれると言うのなら、と。隼人は了承。
……しれっと 言い切ってしまう所を見て、和人はやっぱり 敵わないな、と思わずにはいられなかった。
「ま、まぁ あんな所で とは言わないわよ? 幾らなんでも、アレだし……」
流石に断ったのは詩乃の方だった。
そして、銀座中央通りから昭和通りに出て、暫く北に走ると、秋葉原駅東側の再開発地区に差し掛かる。どこかグロッケン市街に似た銀色の高層ビル群の谷間を抜け、御徒町界隈に入ると、今度は打って変わって、ノスタルジックな下町の風景が続く。
とろとろと、2台のバイクが細い路地へと入り 右へ左へと分け入っていくと、やがて1軒の小さな店の前で止めた。
黒光りする木造の建物は無愛想で、そこが喫茶店だと示しているのは、ドアの上に掲げられた2つのサイコロを組み合わせ対象の金属板だけで、下部に《DICEY CAFE》と言う文字が打ち付けられている。店名なのだろう。
でも、その入口の扉には《CLOSED》になっている。
「……ここ、なの?」
「ああ」
隼人は、バイクを停車。和人も同じく ダイシー・カフェの駐車場となっている場所にバイクを止めた。
そして、躊躇いなく隼人は右側を、和人が左側の扉を
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