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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第210話 救えた命
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行った所で 珍しく隼人が口ごもっていた。
「えと、その……、ちょっと良いか? 詩乃」
「ん? どうしたの?」
詩乃は、珍しい顔が見れた と思っていた。和人はと言えば 何か やれやれ とため息を吐いていたと同時に、安堵感も何処か持っていた様だ。
「シノン。……詩乃は、このあと 時間はあるか?」
「別に用事はないけど。GGOにも当分ログインする気ないし」
「なら――、悪いがちょっと付き合って貰えないか?」
「何を?」
「BoB大会中のライブ中継カメラで撮られた時の事、説明をしてもらいたいんだ。……病院で 玲奈とは会ってたし。その時納得して貰った……と思ってたんだけど………」
そこで、盛大なため息を吐いていた。
そう、詩乃と玲奈はもう対面を果たしている。
ベッドで眠る隼人に縋り付く様に 泣いている詩乃。そして、遅れて入ってきたのは 聴きつけた玲奈だった。ただならぬ様子を見て、そして ベッドで眠っている隼人を見て SAOから解放された後の事を。
――……意識が囚われている、もう、眼を覚まさない。
玲奈は、それを連想させてしまい、涙を流したのだ。
やがて、綺堂がやってきて 説明をしてくれて、隼人はただ鎮静剤を打って眠っているだけだと言う事も含めて全てを説明した。
詩乃も、まだ精神が不安定だった事もあって、事情を自分で説明する事は出来なかったんだけど……、時間が経つにつれて、玲奈の事が判ってきた。
そう、隼人の心を助けてくれた大切な人。
その事が判ってきた。
だから、とても複雑な想いがあった。不安定だった事も含めて隼人から 離れず泣き付き。玲奈も大体の事が判って落ち着こうとしたんだけど、薄々と玲奈の方も判ってきた様子で、負けじと? 隼人の傍を離れなかった。
多分、他の人がみたら、所謂 修羅場の様に見えるのだが、眼を覚ました隼人には さっぱり判らない。色々と説明をしたんだけど。
『むー………』
玲奈は、ずっと頬を膨らませていたのだ。色々と説明をしていく内に、何故か詩乃も複雑な表情を浮かべており。
『…………』
何処か、詩乃ではなく、あのネコ科動物の様な眼をもつ《シノン》へと変わった様な気がした。
それでいて、玲奈も玲奈で何やら少しにらみ合い? とまではいかないけど、対面しっぱなしだった瞬間がある。……猫同士?
「と言う事、なんだ。よくわからないんだが、オレからよりも詩乃からの説明も欲しいみたいで。……それで 色々と説明をして欲しいんだ。……あまり 言う様な事じゃないとは思うが。無理には言えないが」
「………ん。大体、私もわかるから」
詩乃にとっては、あま
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