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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
宿に泊まる
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ので周りを見渡すと、確かに他のお店はセットでビールやワインなどがついてくるといったような内容の看板ばかりが立ち並んでいる。
その串焼きのお店は、食堂であるらしく一応お酒はあるもののそれがメインではないらしい。
そうして僕達はそのお店にはいったのだった。
出された串焼きは、ほんのりと果実の香りがして、外にはスパイスなどがかけられてカリッと焼かれており、中は程よい火加減で柔らかくジューシーだ。
しかもお代わりのお値段は半額らしい。
「こんなに美味しいなんて……」
レイアがキノコを食べながらプルプルと震えていた。
レイアが食べたいと言っていたミマシュルームも、添えられた一品だった。
ただレイアが感動している所、申し訳ないのだが……僕はちょっと違和感を感じてしまった。
確かに合わせると意外に合うというのは分かっているが、やはりステーキというとスパイス塩コショウレモンわさび醤油と言った塩気のものや酸っぱい柑橘系のもの、もしくは玉ねぎを使ったソースのイメージが僕には強かったのだ。
なのでこの焼かれた白いマシュルームのようなこれが、口に含んだ瞬間、僕が元の世界で食べていたチョコレートの味がするのだ。
それもあのスーパーで時々安売りしている板チョコのような味がする。
この絶妙な甘さと苦さもお肉に会うような気がしなくもないが、食べ慣れていないのも会って僕は何となく受け入れられない。
しかたがないので肉だけ食べてからデザート代わりに食べることにした。
とはいえこのお肉はとても美味しいので他の人達と一緒に僕は二回おかわりをしてしまう。
おかわり前提のお店なのか一皿のお値段は安い。
そして最後に出てきたデザートはクリームの添えられたケーキだった。
赤いいちごのような果実が添えられている。
それらはとても美味しい。
そして僕達が料理に舌鼓を打っていると側に座っていた人達が、
「おい、聞いたか? 森の赤い光について」
「ああ、最近夜に遺跡が赤く光ったりするらしいぞ」
「秘蹟だか何だかあるっていう、メントールの森……夜は近付かないでおこう」
そんな話を聞いてしまった。
メントール……爽やかそうな森だなと僕が思っているとレイアが、
「次の目的地は決まりました。運がいいかも」
「そうだね、まさかこんな所で聞くことになるとは……」
僕はレイアにそう答えながら、デザートの最後の一口を食べる。
リリアがそこで僕達にいってきた。
「でもメントールの森は結構広いはわよ? 場所の特定をしてからいったほうがいいかも」
「ではガイドブックで……」
レイアがいそいそとガイドブックを取り出したのでリリアが小さく吹き出し、
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