アインクラッド編
74層攻略戦
久方振りの再開を 02
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解釈なのだろう。 連行するのはあくまでキリトとアマリだ、とかなんとか。
そう言う搦め手みたいなのは得意じゃないし好きじゃないだろうに、そこまでしてでも僕に会いたい事情があるのか……。 そう言えば、以前にも似たようなことがあって、とある事件の協力を求められたことがあるけど、今回もその類のことなのかもしれない。
「まあ、いいよ。 分かった。 僕も行くって伝えておいて」
「了解ですよー」
ここで考えても答えは出ない。 だったら、直接会って質してみればいい。 どうせ明日は元から迷宮区に行く予定だったのだ。 パーティーが2人になろうが4人になろうが、別に構わないだろう。
(それに、このままって言う訳にもいかないしね)
チラリとアマリを見る。
アスナさんに返信しているだろうその横顔はいつも通りだけど、どことなくいつもより楽しそうだ。
言葉にはしないけど、僕とアスナさんとの関係には心を痛めているはずだ。
できれば仲良くして欲しいと、そう思っているのは明白で、それでも言葉にしないのは、その原因の一端が自分にあると理解しているからだと思う。
「ねえ、フォラスくん」
「ん?」
「明日が楽しみですね」
そうだねと、短く返して僕は腰に巻いた剣帯に吊ってある片手剣を鞘から抜き放った。
ここは僕たちのホームの地下室。 何もない広大な空間で向かい合うアマリは、さっきまでの笑顔を凶暴なそれに変えてディオ・モルティーギをストレージから呼び出す。
「じゃあ、やるですよー」
「うん。 やろっか」
そう言って互いに構えた僕たちは、示し合わせたわけではないけど同時に床を蹴った。
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