Fate/stay night
1185話
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のは、俺達だけじゃない。
今頃セイバーと衛宮が、ライダーと桜がそれぞれ俺達と同じように過ごしている筈だ。
もしかしたらその2組が一緒になっている可能性も、なきにしもあらずだが。
……そう考えると、俺達の部屋を昨日よりも遠い場所にしたのって、もしかしてそういう狙いだったのか?
何か、桜やライダー辺りは普通にそんな事を企みそうで困る。……いや、困らないけど。
「明日の件、ベストの終わり方は、大聖杯を破壊しても俺がこの世界に普通に残っている事だな。セイバーやライダーはともかく、俺の場合は肉体そのままこの世界に連れて来られたから、そんなに勝算がない訳じゃないが」
そう考えると、ライダーはかなりの確率で厳しい。何しろ、普通のサーヴァントだからな。
そしてセイバーは……五分五分か?
セイバーもまた、英霊となってサーヴァントになっている訳じゃなくて、アーサー王として死ぬ寸前に世界と契約してサーヴァントとなった存在だ。
更には、原作でもセイバーが元の時代に戻らないでこっちに残るってエンディングが何種類かあったのを思えば、ライダーよりは可能性が高いだろう。
ただ、最大の問題は衛宮が既に令呪を使い切ってしまっている事か。
これがどう出るかだな。
「……本当に? 私は嫌よ? アクセルがいない生活なんて」
「そうだな、あたしも遠坂の意見に賛成だ。アクセルがいないで暮らすなんて真っ平ごめんだよ。もしどうしてもアクセルがこの世界から追い出されるのなら、最悪あたしを連れていって欲しい」
そう告げ、身体を俺に預けてくる綾子。
「私は……まだ、綾子程にあっさりとは決められないわ。この冬木のセカンドオーナーとして、もし世界を捨てるにしても、せめて後継者として桜にはしっかりと教育しておく必要が……けど、そうね」
喋り掛けて、途中で何かを考えるように首を傾げる凛。
全く……
「ほら、今はそういう事を考えてる時じゃないだろ。もしかしたら、俺達が3人で過ごす事が出来る最後の夜かもしれないんだからな」
そう告げ、凛の肩を抱いていた方の手で凛の顔をこっちの方へと向けさせ、唇で唇を塞ぐ。
いきなりの行為で驚いたのだろう。凛は一瞬目を見開くも、数秒後には黙って俺の唇を受け入れる。
そうして数分程して唇を離すと、俺と凛の唇が銀糸で繋がる。
「アクセル、あたしも……」
「ああ」
綾子を抱き寄せ、その唇を塞ぐ。
そうして深い口付けをしながら、凛と綾子の2人を布団へと押し倒し、パジャマを脱がせ……
「アクセル、お願い。明かりを……」
滑らかな肌を明かりの下に照らし出されながら、恥ずかしげに凛が告げる。
その隣では、綾子もまた同じように羞恥で頬を赤くしていた。
だが、俺は2
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