Fate/stay night
1185話
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たのか、桜が息を呑む。
だが、すぐに頷きを返してくる。
「そう、ですか。……それでもお礼は言わせて下さい。それとこれとは別ですから」
「ああ、ありがたく礼は貰っておくよ。……それで、そっちはなんでここに1人で残ってるんだ? いつもならイリヤにベッタリなのに」
正座をした状態で背筋を伸ばしているセラへと視線を向けて尋ねる。
まぁ、桜から感謝の言葉を言われて照れくさいから話を逸らしたって理由もあるんだが。
それでも、何故セラがここにいるのかは、疑問に思っていた。
「お嬢様から少し1人にして欲しいと言われたので」
にべもなくそう告げてくるセラ。
まぁ、イリヤ第一主義的な性格の人物……いや、ホムンクルスだ。
そう思えば、イリヤが嫌っている俺に対して言葉を返してくるだけでも上出来なのだろう。
「お前の片割れは?」
「リズは道場の方へ。……アークエネミー。正直、私は貴方に対して良い感情を持ってはいません。ですが、貴方がお嬢様の為に動いてくれたという事は知っています。サーヴァントの魂を小聖杯へと収めれば、一定以上の量になると人間としての機能を失っていく。そういう意味では、どのような手段を使ったのかは分かりませんが、魂諸共にサーヴァントを消滅させてくれたというのはありがたく思っています」
「……へぇ。いいのか? アインツベルンのホムンクルスがそんな事を言って」
「構いません。大聖杯が穢れてしまっており、更にそれを破壊する以上、お嬢様はもうアインツベルンへと戻る事はないでしょう。それは、お嬢様付きのメイドである私やリズも同様です。である以上、もうアインツベルンとしての行動に意味はありませんから」
なるほど。セラにしろリズにしろ、アインツベルンのホムンクルスという自分よりも、イリヤのメイドである自分の方に重きを置いた訳か。
それが、元々イリヤに対して心酔していたのか、それともこの聖杯戦争に参加しているうちに心構えが変わったのかのどちらなのかは分からないが、それでも俺としては嬉しい傾向だ。
……まぁ、バーサーカーを殺した俺がそんな風に思っても、向こうとしては嬉しくないだろうが。
ともあれ、そんな風に話をしながらも俺と桜、ライダー、セラという奇妙な組み合わせの4人は暫くの間、世間話をしていた。
生真面目なだけだと思われたセラだったが、ツンツンしながらもこっちを無視しきれずに話に混ざってくる、どこか猫のような性格をしているのは、新たな発見だったと言えるだろう。
夜も深まり、居間での話を終えた俺は、昨日と同じく衛宮の部屋から離れた場所……否、昨日よりももっと離れた場所に用意された部屋にいた。
何故かと言われれば……
「何よ、アクセル。私と一緒にいるのが嬉しくないの?」
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