第13話 私が抱く貴方への思い
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ったのかイシゲェロが粘液を吐くがレンはそれをひらりとかわした。だが今回はそれだけじゃない、レンの背後にいたスケイリーダイナの背中に粘液がかかり奴の背びれを止めた。
「やった、上手くいったぞ!」
僕が考えたのはイシゲェロの粘液でスケイリーダイナの背びれを止める事だった。
イシゲェロの粘液は粘着力が強くそれで得物の動きを止めるのがイシゲェロの戦い方だ。なら逆に奴の粘液を利用しようと考えたんだ。
二体の魔獣の攻撃をかわしながらスケイリーダイナの後ろにイシゲェロを誘導した、そして僕がスケイリーダイナの動きを止めてレンがそこに攻撃を誘発させて粘液をスケイリーダイナに浴びせたんだ。
「グガァァ!?」
自身の背びれが動かなくなった事に驚くスケイリーダイナ、これでやっかいな怪音波はもう出せない。
僕はスケイリーダイナに、レンがイシゲェロに向かっていく。スケイリーダイナが鋭い牙で噛み付いてくるがそれをかわして斬りつける、そしてスケイリーダイナの腹に掌低を当て後退させた。
「こっちよ、ノロマなカエルさん♪」
イシゲェロの舌を悠々とかわすレン、それに怒ったのか攻撃の速度を速めるイシゲェロだがその時イシゲェロの背後に何かが当たる。
「ゲロ?」
イシゲェロの背後に当たった物、それはスケイリーダイナの背中だった。僕の掌底で後退したスケイリーダイナと背中合わせにぶつかったんだ。
「レン、一気に決めるぞ!」
「了解したわ!」
レンが大きく跳躍し二体の魔獣はつられて上を見上げた、その隙に僕は剣に炎を纏わせて魔獣達に向かっていく。
「「『死蝶黒・炎舞の太刀!!』」」
レンの斬撃と僕の斬撃が十字のように交差して二体の魔獣を切り裂いた。
「ぶっつけ本番でやってみたけど出来るものなんだな……」
打ち合わせをしていたわけでもないのにあんな息の合ったコンビプレイができた事に僕は少し驚いていた。
「だから言ったでしょ、貴方と私はパートナーだって♪」
背後からレンが背中に飛びついてきて僕の頬を指先でグリグリとしてくる。
「……まあそうだな」
「あら?もしかしてようやくデレてくれたのかしら?」
「そんなんじゃないよ、ほら、実験は終わったんだから部屋に戻るぞ」
僕はレンをつれてアリーナを後にした。
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ーーー
その日のやる事を終えた僕達は専用の牢獄…もとい部屋に戻ってきた。
「ふふッ、今日も疲れたわね、リィン」
「……あのさレン」
「何かしら?」
「何でこの体勢になるんだ?」
今僕の膝上にはレンが
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