暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL0 ようこそグランツ研究所へ………
[2/8]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話


準備が出来たところで、意を決してインターフォンを鳴らした。

ピンポーン、ピンポーン………

よく聞くチャイムの音と鳴る。
暫く無音の音が続く。その僅かな時間が変に緊張を呼び起こす。

『………はい』

女性の声が聞こえ、俺は慌てて答えた。

「あの、今日からお世話になる有栖零治っすけど………」
『ああ、零治君!!随分遅かったですね、ちょっと待って、今扉を開けますから………』

そう言われた直後、インターフォンのすぐ横にある扉が自然と開いた。

「凄っ、オートかよ………」
『さあ、どうぞ。中に入って』

俺は言われた通り、中へと入った………







中はやはり広かった。
扉から入って左手には庭が広がっている。花壇や噴水とまるで小さな公園の様な場所が広がり、広さはテニスコート3個分くらいか。
右手には駐車場のスペースがあった。10台ほどのスペースがあるので来賓用も含まれているのかもしれない。

現在は大きめのワゴン車が1台止まっている。

そして正面には立派な建物。誰がどう見ても分かる研究所らしき建物が建っている。その前には花壇が並んでおり、色鮮やかな花々が咲き誇っていた。

「凄いな………」

正直研究所よりも綺麗な花々の方が目に入る。左手の庭もそうだが、あまり花に興味が無かった分、反動が大きかったのかもしれない。

「…………」
「ん?」

花に見惚れていると俺を見つめる視線に気が付いた。
右側の花壇の隅っこで可愛らしい水色のじょうろを持った長い金髪の女の子がいた。

「この家の子かな………」

挨拶くらいするべきかもしれない。そう思った俺は、スーツケースをその場に置き、少女に近づこうとしたが………

「ひっ!?」

明らかに俺を見てびびっていた。

「…………」

………確かに喧嘩に明け暮れ、中学では誰もが恐れる番長の様な事もあったが、それでも初対面の女の子にこれほど怖がられた事は一度も無い。

「…………」
「ひぃ!?」

更に近づくと今度は後退りされた。流石にショックがでかい………

「こらあああああああ!!!」
「ん?うごっ!?」

いきなり大声が聞こえ、振り向くと同時に腹部にドロップキックをかまされた。
かなり勢いをつけていた様で、ろくに受け身も取れず地面に倒れこんだ。

「っ!?この、何しやがる!!」
「ユーリを虐めるな!!」

そこにいたのは水色のツインテールの女の子。先程の女の子を庇うように立ち、ファイティングポーズで身構えている。

「俺が何したって言うんだよ………」

打った腰を撫でながら吐き捨てる。
坂を上っ
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ