19.人生の落とし穴は至る所にある。でも気付いた者の方が落ちやすい。
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ュカのバギマも効果は無かった。
何らかの方法で魔法を無効化させている様だ。
今戦えるのは武器を持たぬリュカのみ。
私は絶望を感じ諦めかけたその時!
「リュカ!これを使え!!」
ヨシュア殿が、ご自身の剣をリュカに投げ渡した。
その剣はリュカの身長の半分以上もある、バスタードソード。
手入れの行き届いている業物だ。
「ん〜…刃物振り回すの、好きじゃないんだよなぁ…」
そう言いつつもトロルに向かい剣を構える。
「そんななまくら刀じゃ、オレの身体に傷一つ付けられん!先程実証済みだ!」
言い終わるとトロルは大木を振り上げる。
その瞬間リュカの姿が消えトロルの後方へ現れる…いや、正確には消えた訳ではない。
我々には捉える事が出来ない程の速度で動いたのだ!
するとトロルが振り上げた大木は、あらぬ方向へ飛んで行った…トロルの腕と一緒に。
「オレの腕が…オレの腕が!!」
右の肩口から盛大に血飛沫を撒き散らしながら、驚きのたうち回るトロルを見下ろし、優しい笑顔でリュカが呟いた。
「もう、ごめんなさいしても許してやんない!」
トロルの頭は、体と永遠の別れを経験した。
私はリュカの恐ろしさを、リュカの剣の技量を思い知らされた。
…普段もう少し真面目なら尊敬出来るのに…
ピエールSIDE END
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