第三十九話 松田中佐!サーキットの狼!!その四
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「それでごわす」
「悠木大将も松田左近中佐もですね」
「二人共」
「そうでごわす、悠木大将はでごわす」
その瞬を見つつの言葉だ。
「金のノートゥングでごわす」
「私はですね」
「金色にカラーリングしたノートゥングに乗ってもらうでごわす」
「わかりました、では」
「無免許とのことでごわすが」
十七歳で車の免許を持っている方がおかしい。
「特別な道を走るでごわすが」
「はい、走る場所は鈴鹿サーキット」
「そこですが」
「そうしたことにするでごわす」
つまり細かい設定だの法律だのこの作品を読んでいていちいち考えたりするな、黙ってそうした作品だと受け入れろということだ。
「では頼んだでごわす」
「わかりました、では運転も頑張ってきます」
「松田中佐は銀でごわす」
銀色のカラーリングのノートゥングに乗るというのだ。
「それで走ってもらうでごわす」
「中佐はですね」
「銀ですね」
「金と銀でごわす」
ありきたりのカラーリングの組み合わせではある。
「それでいくでごわす」
「サイバーフォーミュラでもあった」
「あのカラーリングですね」
「スパロボでもあったでごわすな」
主にラトゥーニと姫が乗ることが多い機体だ。西郷は源田とハルトマンに答えた。
「ありきたりでごわすが」
「あえてですね」
「そのカラーリングでいき」
「そのうえで」
「走ってもらいますか」
「そうしてもらうでごわす」
まさにというのだ。
「悠木大将と松田中佐には」
「では」
瞬は西郷に空軍衆の敬礼で応えて述べた。
「行って参ります」
「頼んだでごわす」
西郷は剣道の稽古を終え自身が出陣の話をした瞬を包容力のある笑みで送った、瞬は更衣室で剣道着を脱いだ。既に防具は収めている。無論竹刀も。
小柄だが見事なプロポーションだ、胸も大きい。その白く整った身体に付いた汗をシャワーで流しボディーソープで洗い髪の毛までシャンプーを使って清めてだった。空軍衆大将の軍服に着替えた。ブラもショーツも純白だ。
そして大阪の自動車工場で車の試乗を行っている松田、レーサーに相応しく引き締まった顔立ちをしている彼のところに来て告げた。
「参りましょう」
「遂にこの時が来たのですね」
「はい」
その通りだとだ、瞬は松田に答えた。
「場所は鈴鹿サーキットです」
「そして乗るべき車は」
「ノートゥングです」
瞬は松田にありのまま答えた。
「私は金、中佐は銀のです」
「それぞれのですね」
「ノートゥングに乗り、です」
「戦う」
「そうなりました」
そのことが決まったというのだ。
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