第三十九話 松田中佐!サーキットの狼!!その二
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「奇麗な人とムードたっぷりの状況で」
「それでお互いに、っていきたいですから」
「そうしたハーレムはですよ」
「二回戦からです」
その時からだというのだ。
「だから今はです」
「守らせてもらいます」
「そうさせてもらいます」
「ここはそうした行為は遠慮させてもらいます」
「経験すれば同じだがな」
悪田部は至極冷静に述べた、経験者故のそこから。
「そうしたことは」
「いや、そこでそう言われても」
「俺達はそれでもムード大事にしたいですから」
「今回は見させてもらうだけで」
「飲み食いと風呂だけで」
「わかった、では私の楽しみ方を見ているのだ」
まさにというのだ。
「これからな」
「はい、じゃあ見学させてもらいます」
「後学の為に」
「悪田部さんの遊び見させてもらいます」
「そうさせてもらいます」
ではな。間もなく来る」
そのホステスさん達がというのだ。
「酒池肉林のはじまりだ」
「ううん、リアルでそんなことする人がいるなんて」
「世の中広いですね」
「じゃあその酒池肉林を是非」
「見させてもらいます」
二人は畏まり礼儀正しく悪田部に頭を下げてだった。そのうえで次々と運ばれて来る食事や酒を飲みつつ風呂の中でだ。
悪田部と美女達の遊びを見学した、そして。
その見学の後でだ、二人は自室に戻ってから話した。
「凄かったな」
「ああ、悪田部さんの遊びな」
「絶倫だったな」
「本当にな」
「まずはホステスさん達を一人ずつな」
「終わったらはじめて終わったらはじめて」
悪田部そのプレイを思い出しつつの言葉だ。
「全員相手にしてからな」
「後は複数同時」
「飲んで食べてお風呂の中で」
「まさに酒池肉林だったな」
「リアル商の紂王」
「隋の煬帝かもな」
どちらも暴君である、中国の歴史における。二人共贅沢の限りを尽くした宴を楽しんでいた好色の者達だった。
「ルイ十四世、ルイ十五世もびっくり」
「凄い状況だったな」
「見ている俺達もな」
「唖然としたぜ」
「あそこまで絶倫でな」
「衰えないなんてな」
何度しようともだ。
「いや、鬼だな」
「鬼の様な人だったな」
「遊びの鬼」
「まさにそうだったな」
「いや、脱帽だぜ」
「悪田部さんの域にどうしてなれるか」
こうも話す二人だった。
「果てしない目標が出来たな」
「俺達もああなれるか」
「なりたいな、是非」
「けれどなれるか」
「これから精進か」
「努力しないとな」
二人はこうしたことも言った、そして。
お互いにだ、強い声で言い合った。
「行くぞ尚武」
「ああ、兄貴」
「俺達は果てしない坂道を登るんだ」
「男坂をな」
車田正美先生の未完の漫画の様にだ。
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