5話『復讐者と不死鳥』
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った。
それを耳にして、途端に機嫌が悪くなるライザー。
目元が細まり、舌打ちまでした。
「………俺もな、リアス。フェニックス家の看板背負った悪魔なんだよ。この名前に泥をかけられるわけにもいかないんだ。こんな狭くてボロい人間界の建物なんかに来たくなかったしな。というか、俺は人間界があまり好きじゃない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔としては、耐えがたいんだよ!」
ボワッ!
ライザーの周囲を炎が駆け巡る。
チリチリと火の粉が室内に舞った。
「俺はキミの下僕を全部燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」
ザワッ!
殺意と敵意が室内全体に広がる。
バリィィィィンッ!
そんな中、部室の窓が割れて何かが侵入してきた。
「な、なに!?」
「な、なんだ!?」
「見つけたぞ、クソ悪魔!」
「修!?」
窓を突き破って侵入してきたのは、修だった。
〜修弥Said〜
窓を突き破ってオカルト研究部の部室に侵入した俺は、炎をだしているホスト崩れの悪魔を見つけた。
その炎を見た瞬間、俺の中で母さんが殺された時のことがフラッシュバックした。
「死ねぇぇぇぇぇッ!」
俺は黒い籠手を右手に纏いながら、炎をだしている悪魔に走って近づき、その顔を全力で殴り付けた。
「グッ、貴様!人間の分際で!」
「黙れ!死ねッ!」
俺は殴った際に倒れこんだ悪魔にまたがり、顔面を連続で殴っていく。
ドガッ!
こいつが!
バキッ!
こいつが母さんを!
「死ねっ!クソ悪魔!」
「……グッ、ちょ、調子にのるなっ!」
悪魔がそう言いながら、俺に向けて炎を放ってきた。
『 Devest 』
俺はそれを右手で受け止め、全身が炎で包まれた。
「フッ、身の程も知らない人間が!」
「ライザー!いくらなんでも、やりすぎよ!」
俺が死んだとでも思ったのか、俺が殴っていた悪魔とグレモリーが互いにそう言った。
だが、俺はそんなことはどうでもよかった。
何かが違う。
俺が思ったのは母さんが殺された時とは何かが違った。
そして、その違いが今わかった。
「勝手に死んだと思ってんじゃねぇぞ、クソ悪魔!」
そう、こいつの炎じゃない。
俺が探している奴の扱う炎は、こんな生易しいものじゃなかった。
「なに!?人間が俺の業火を受けて無傷だと!?」
「……お前には飽きた。だから、死ね」
『 Authorize 』
俺がそう言うと右手に光の
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