5話『復讐者と不死鳥』
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室に侵入して、中にいたホスト崩れの悪魔に向かってそう言いはなった。
〜一誠Said〜
「部長のお悩みか。たぶん、グレモリー家に関わることじゃないかな」
旧校舎にある部室に向かう途中、木場は俺にそう答えた。
なぜ、俺がそんな質問をしたかというと、昨日部長が俺の部屋に来たからだ。
それも、“下着姿”でだ。
その時は状況がいまいちわからなかったけど、普段の部長の様子とは全然違ったから、俺は木場に聞いてみたんだ。
「朱乃さんなら知っているよな?」
「朱乃さんは部長の懐刀だから、もちろん知っているだろうね」
木場は俺の質問に頷きながらそう返した。
部室の扉前に俺たちが到着したとき、木場が何かに気づいた。
「………僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて……」
木場が何かを言っているが、俺は気にせずに部室の扉を開けた。
室内には部長、朱乃さん、小猫ちゃん、そしてーーーー。
銀髪のメイド、グレイフィアさんがいた。
部長がメンバーの一人一人を確認すると、口を開く。
「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるの」
「お嬢様、私がお話ししましょうか?」
部長はグレイフィアさんの申し出をいらないと手を振っていなす。
「実はねーーーーーー」
部長が口を開いた瞬間だった。
部室の床に描かれた魔方陣が光りだす。
「ーーーーフェニックス」
近くにいた木場がそう口から漏らした。
室内を眩い光が覆い、魔方陣から人影が姿を現す。
ボワッ!
魔方陣から炎が巻き起こり、室内を熱気が包み込む。
炎の中で佇む男性のシルエット。
そいつが腕を横に薙ぐと、周囲の炎が振り払われた。
「ふぅ、人間界は久しぶりだ」
そこにいたのは、赤いスーツを着た一人の男。
スーツを着崩しているせいか、ネクタイもせずに胸までシャツをワイルドに開いていた。
男は部屋を見渡し、部長を捉えると口元をにやけさせた。
「愛しのリアス。会いに来たぜ」
部長の方は半眼で男を見つめていた。
修以外に部長がこんな表情をするなんて、アイツなにやったんだ?
俺がそんなことを考えている間に、男は部長の様子を気にせずに近づいていった。
「さて、リアス。さっそくだが、式の会場を見に行こう。日取りも決まっているんだ、早め早めがいい」
男は部長の腕をつかむ。
「………放してちょうだい、ライザー」
低く迫力のある声で部長は男の手を振り払った。
ライザーと呼ばれた男は手を振り払われたこと
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