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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第42話:片付け・お掃除・処分市
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い分、捨てる程有る金を文字通り捨てる様に使ってる。
始末に悪いのは、親が成金で子供に甘い家庭の場合だ。
欲しがれば何でも買って貰え、大抵の事は金で片付けるから、誰に対しても我が儘を言う様になる。
偶にマリーが大人に見える事がある程、そのヤンチャぶりは類を見ない。

とは言え、このマリーも大概に我が儘だから、彼氏のアニキも苦労が多い。
山積みの書類を決済しながら横目でマリーを見ては溜息を吐いている。
別れちまえば良いのに!

「さて……お前の母上の言葉をそのまま言うが、『あの部屋を直ちに片付けなさい! それもマリー自身が。もう二度と散らかさない様に戒める為に、メイドの手を借りてはダメ!』との事だ。俺も賛成だし、リュカさんも同じ事を言ってた。お前はこの国の姫様だが、メイドを雇っているのは国王で、お前じゃない。自室を片付ける為に勝手に使うなよ」

あらら……
どれ程散らかってるのかは分からないが、お姫様が身の回りの世話をして貰えないなんて……
冗談なら笑えないが、事実(マジ)だから笑える。

「ほら、解ったろ! そんなわけで俺はお前にパンツなんぞを買ってやれん! しかも俺の趣味とは懸け離れたパンツなぞな!」
と言うと、オイラ達(主にマリー)に「シッシッ」と手で出て行く事を促し、仕事のスピードを速めるアニキ。

これでオイラもリューラとデートに行けるぜ!

アローSIDE END



(グランバニア城内)
マリーSIDE

マジかよ……
お姫様が自ら部屋掃除しなきゃならないのか!?
前世で十分最下層な人生を歩んできたのだから、転生した今の人生は脳味噌腐りそうな王族人生を謳歌させてくれよ。

「お前……どんだけ散らかしてんだ?」
「お父さんとビアンカさんが怒るくらいだから……相当よ、きっと」
リューラの問いにリューノが憶測で答える。勝手だな!

「うっさいわね。私の部屋なんだから勝手でしょ!」
「いいから見せてみろ」
何に興味を持ったのか、リューラがズンズン私の部屋へと歩んで行く。おいおい……レディーの部屋だぞ!

「な、なぁリューラ……止めとけよ。多分、きっと、間違いなく酷い部屋だぜ! 行かない方が良いって」
「狐、貴様……酷い部屋とは何だコノヤロー!」
見てもいないのに、勝手な事を言うな……そして見るな!



「うわ……何だこれは!?」
「こ、ここ……何処よ!?」
「この世にこんな悪夢的な空間が存在するのか!?」

見るなと言う私の願いとは裏腹に、リューラの好奇心によって私の部屋が御開帳された。
そして観覧者のコメント……
勝手に見といて何て言い草だ!

「こりゃ誰だって怒るよ。ウルフの言ってた事が解る……お父さんに感謝ね。私がビアンカさんの立場だったら
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