十話、装着します
[8]前話
明確な形を持たずに遊んでいた拳を緩く握りしめ、体から力みを排出……
同時に、体を包む神威がはち切れんばかりに膨らみ、ちりちりと音を立てて火花へ変わる
──憑依合体S,O,T
限界以上に纏わせた神威は小さな体が故に爆ぜる程の密度を持って雷となり、体に満ちる
ユウトと相性がいいだけあり威圧感が凄い
「......行くぞ」
そう言った瞬間、ユウトの姿が消え……
ードコン!
後ろから裏拳をくらい吹き飛ぶ精霊王……
なんとか炎で防ぐも少なくないダメージを受ける
ユウトは追撃するために地を蹴り前にでるが……
「っ!!?」
突然止まる
と同時に
ードォォンッ!
火柱が、ユウトの目の前にそそり立ち、更に火柱の中から紅い斬撃がくる。 だがユウトは、それもあっさりと回避する
雷の精霊と憑依しているためか、反応速度が凄まじい為に出来る芸当である……
グレイワースでも出来るかどうか怪しい
その直後、ユウトは精霊王に肉薄し……
「(こいつ……)一か八か、ファイア!!」
S,O,Fを呼び出す
「聖なる炎、我が手に宿れ……眼前の敵を食らうため……」
展開式を唱えた途端に炎が吹き荒れ、右腕に深紅の手甲が現れる
手の甲には紋様が精緻に刻まれている
「精霊魔装――"炎帝の腕(イフリートアーム)"」
今のところユウトが出来るただ一つの精霊魔装……
「吹き飛べ……"浄火撃鉄"」
ユウトの燃える拳を受けた精霊王……
その身からは黒い障気が吹き出し、消滅したのだった……
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