ターン38 変幻忍者と黄昏の隠密
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生!」
背中には月と雲がモチーフであろうシンプルなデザインの旗をさし、緑色のマントをたなびかせて光の竜と向かい合う忍者一族の長、ゲツガ。三日月を二重にあしらったデザインの兜が、灯台の落とす光と辺りに残るかすかな黄昏の気配を反射して、まるで本物の月のような輝きを放った。
黄昏の忍者将軍−ゲツガ 攻2000
「攻撃力2000のゲツガを攻撃表示で、リビングデッドの呼び声まで使って特殊召喚?まあいいでしょう、いざバトルします!銀河眼よ、あの忍者の総大将を、光の力で消し去って!破滅のフォトン・ストリーム!」
「葵ちゃん!?」
明菜さんが恐らく張っているであろう罠に対して、あまりにも無謀で軽率な攻撃。だが意外にもゲツガはその光の奔流を、真正面から受け止めてその中へ消えていった。
銀河眼の光子竜 攻3000→黄昏の忍者将軍−ゲツガ 攻2000(破壊)
明菜 LP3300→2300
「まだですよ、姉上!忍犬ワンダードッグでダイレクト……」
葵ちゃんの張りつめた声は、途中で尻すぼみになって消えていった。たった今塵1つ残らず焼き尽くされたはずのゲツガが、何事もなかったかのように明菜さんのフィールドで仁王立ちしていたのだ。
黄昏の忍者将軍−ゲツガ 攻2800
「ふふん、びっくりした?お姉ちゃんはゲツガが破壊された時にトラップカード、命の綱を発動してたんでした。このカードはモンスターが戦闘破壊された時、手札をすべて捨てることでその攻撃力を800ポイントアップして特殊召喚できる!」
「くっ……ワンダードッグでの攻撃は中止し、ターンエンドです。そしてこの瞬間、レスキューラビットのデメリットによりワンダードッグ2体は自壊します」
「だから葵ちゃん、少し落ち着いてって……」
途中まで言いかけて、結局辞めた。別に見捨てるつもりはないけど、少なくとも今の葵ちゃんには何を言っても無駄だ。僕もチャクチャルさんのパワーが暴走してたダークネスの吹雪さんとの戦いや光の結社の力が暴走してた三沢との戦いの時にはそうだったからよくわかる。こうなった以上、外野からいくら叫んだとしても何も変わらない。残念だけど自分でそれに気づくか、相手から気づかされない限り葵ちゃんに勝ちはないだろう。
「姉上、見ての通り私のフィールドにはまだ攻撃力3000の銀河眼がいます。攻撃力2800のゲツガ1体で、どう耐え抜くつもりですか?」
「もー、葵ちゃんったらあわてんぼうさんなんだから。ゲツガのモンスター効果発動!1ターンに1度自身を守備表示に変更することで、墓地から忍者を2体まで蘇生させるよっ!黄昏の忍者−シンゲツを2体特殊召喚!」
攻撃を終えたゲツガが槍を地面に突き立て、いつの間にか配置してあった椅子にどっしりと腰かける。するとその
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