ターン38 変幻忍者と黄昏の隠密
[15/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ガードナーを除外して効果発動、その攻撃も無効に。残念だけど星邪の神喰は1ターンに1回しか使えないのよね、くすん」
ここまで追い込まれていながらも、さらに2回の攻撃を止めて見せた明菜さん。なるほど、葵ちゃんが速攻の黒い忍者を召喚して、さらに今のドローで風魔手裏剣を引いていなかったらまだライフは残っていたのか。まさにギリギリの戦い、そう呼ぶにふさわしい。
だけど、このデュエルもこれで終わる。最後に残った銀河眼が、もはやその攻撃を防ぐものが何もなくなったフィールドで全身を発光させて力を溜める。
「銀河眼の光子竜でダイレクトアタック!破滅のフォトン・ストリーム!」
銀河眼の光子竜 攻3000→明菜(直接攻撃)
明菜 LP2300→0
「あーあ、葵ちゃんったら本当に強くなったのね。お姉ちゃんとしてはそうやってたくましくなった葵ちゃんもすてきだけど、やっぱ少しは寂しいわー」
敗れてもなお飄々とした態度の明菜さんに、葵ちゃんが詰め寄る。
「姉上、最後の局面でのあれは一体どういうことですか!機甲忍者アクアを除外した際墓地に送るモンスター、あそこで超電磁タートルを送っていれば私の攻撃を受けることなくまた姉上のターンが来たはず。まさか、手を抜いたのでは……」
「目が怖いわよ葵ちゃん、それに私は本気だったわよ。ねー、清明君?」
またもそこで僕に振ってきますか明菜さん。でも正直、僕もここは葵ちゃんの言うことに一理ある気がする。確か超電磁タートルは墓地から除外することで、デュエル中1度だけそのターンのバトルフェイズを終了させる効果を持つモンスターだったはず。最初その名前を呼び掛けていたところを見ると明菜さんのデッキに入っていないわけでもなさそうだし、あの局面でわざわざ1度の攻撃を止めるだけのネクロ・ガードナーを優先する意味はないだろう。
そんなわけで言い淀んでいると、明菜さんも何が言いたいのか分かったらしい。ふくれっ面になりながら、まだ手に持っていた最後の手札を僕らに見せる。
「これは……」
「超電磁タートル?」
「うんうん。この効果って、デュエル中1度しか使用できないって書いてあるでしょ?だからデッキに入れるのも1枚でいいかなーって思ってたら、まさかあの場面でドローしちゃうなんて思わなかったよっ」
「ああー……」
何か深いわけでもあったのか、実はわざと負けたとかそういう展開かと思ったら、思いのほか現実的な理由だった。明菜さん、本当に勝つ気満々ではあったのね。まさにこの妹にしてこの姉あり、ということか。
「さてと、久しぶりに葵ちゃん成分も補給できたし、私もいったん帰ろうかな」
「あ、あの!できれば父上と母上には、私が謝っていたと伝えて……」
「ああ、あの話?ごめんね葵ちゃん、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ