ターン38 変幻忍者と黄昏の隠密
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の中忍−ニチリン。その両腕で印を結んでいるところを見ると、またもや忍法を使って何かしたらしい。
「黄昏忍法、陽炎迷い昼。ニチリンはもう1つの効果として、手札の忍者1体をコストにこのターン終了時まで自分の忍者にたいして戦闘及び効果破壊耐性を与えることができるのよ。女忍者ヤエを捨てることで、バーストブレスから私の忍者は身を守ったのね」
「そんな!?」
「惜しかったわねー、葵ちゃん。このターンはまだダメージを与えられないから、私はこれでターンエンドするね」
起死回生のバーストブレスすら通用せず、明菜さんの忍者を攻撃も効果の対象にとることもできない必殺の構え、天魔覆滅の陣はいまだ健在。さらに墓地には他の忍者が墓地にいるときに自身を除外して攻撃を無効にできる機甲忍者アクア。対するに、葵ちゃんの手元には伏せられっぱなしの超変化の術1枚のみ。SASUKEもバーストブレスに巻き込まれたので、モンスターすら今はいない。
でも、葵ちゃんはまだ諦めてない。まだ何か、逆転のルートがあるのだろう。
葵 LP3000 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:1(伏せ)
明菜 LP2300 手札:0
モンスター:黄昏の忍者−シンゲツ(攻)
黄昏の忍者−シンゲツ(攻)
黄昏の忍者将軍−ゲツガ(守)
黄昏の中忍−ニチリン(攻)
黄昏の中忍−ニチリン(攻)
魔法・罠:星邪の神喰
「私のターン、ドロー!魔法カード、貪欲な壺を発動!墓地のSASUKE、フォトン・スラッシャー、銀河眼、ワンダードッグ2体の計5枚をデッキに戻すことで、2枚ドロー!」
「へえ……!」
個人的な考えだけど、やっぱり葵ちゃんは何か持ってると思う。僕みたいに精霊と、デッキそのものと直接心を通わせることができるわけでもないのにこの局面で最高のドローソースを引くことができる運があるんだから、これは単純にデュエリストとしての運をつかみ取る力だろう。
「魔法カード、炎王の急襲を発動!姉上のフィールドにしかモンスターが存在しないことで、デッキから炎属性の獣・獣戦士・鳥獣族モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚します!現れなさい、七色の羽根持つ紅蓮の不死鳥……炎王神獣 ガルドニクス!」
遥か上空から天をも焦がす鳥の形をした炎の塊が、まさに急襲と呼ぶにふさわしい勢いで落ちてくる。その体を包んでいた炎が消えると、見事に真っ赤な羽根を持つ巨大な鳥が羽ばたいていた。
炎王神獣 ガルドニクス 攻2700
「この不死鳥の力で今こそ決着をつけましょう、姉上!」
「望むところよ、葵ちゃん。だけど、いまだシンゲツの闇月隠れ風は有効のまま。どうやって対処するの?」
「さあて、姉上はどう思います?このターンはカードを
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