暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン38 変幻忍者と黄昏の隠密
[11/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろう茜色の忍者が2人、ゲツガを中心とした明菜さん曰く天魔覆滅の陣を形作る。

 黄昏の忍者将軍−ゲツガ 攻2800→守3000
 黄昏の中忍−ニチリン 攻2300
 黄昏の中忍−ニチリン 攻2300

「だけど葵ちゃんの銀河眼は、攻撃力3000。まだそう簡単には突破されないはず……」
「本当にそうかな、清明君?ニチリンの効果発動、黄昏忍法起爆朧ガマ!手札の忍者を1体捨てることで、エンドフェイズまで場の忍者1体の攻撃力を1000ポイントアップさせる!私は機甲忍者アクアを捨てて、ルール上忍者として扱うニチリン1体の攻撃力をアップ!」

 黄昏の中忍−ニチリン 攻2300→3300

「一時休戦の効果が続く限りダメージは与えられないけど、攻撃はしかけておこうかな。バトル、ニチリンで銀河眼の光子竜に攻撃!」

 ニチリンが太陽のように光り輝く短刀をかざし、飛び上がって銀河眼を上から切り裂かんと迫る。

「あれ?だけど銀河眼の効果を使えば、ニチリンと自分を除外して戦闘を回避できるんじゃ……」
「それは無理ですね、先輩。銀河眼の効果は対象を取る効果ですが、シンゲツがいる限り姉上の忍者を私はカード効果の対象にとれません。つまり、私の銀河眼は今その効果を殺された状態なんです」
「よくそこまで気づけたね、葵ちゃん。私の自慢の妹だけのことはあるよー」
「そして、その対策もすでに私の手にあります!トラップ発動、バーストブレス!」

 動かなかった銀河眼がいきなり飛翔し、ニチリンの攻撃を紙一重のところで回避する。そのまま空中で全身を発光させ、光のブレスを忍者軍団にまとめて放った。

「バーストブレスは自分フィールドのドラゴン族1体をリリースすることで発動され、その攻撃力以下の守備力を持つフィールドのモンスターをすべて破壊するカードです。私の銀河眼の攻撃力3000に対し、姉上のモンスターは最も守備力が高いゲツガでも3000止まり。つまり、姉上の天魔覆滅の陣とやらはこれで崩壊します!」
「やった!」

 光が弾け、全てのモンスターがその中に消えていく。そしてブレスを放った銀河眼自体も、ゆっくりと光の粒子となって夜空に消滅していった。これで葵ちゃんのターンが来れば、もうあとは彼女の独壇場だろう。
 そのあたりで、ふと違和感を感じた。気のせいだろうか……いや、やっぱりおかしい。確かに銀河眼は光のブレスを放ち、それにフィールドは包み込まれた。だがその銀河眼が消えた今、なぜかまだその光が収まっていない。それどころか、まるで雲1つ無い空で輝く太陽のようにますますその眩さを増していく。

「あ、あれは!」

 あまりの眩しさに目を細めて手で顔を覆いながらも、どうにか明菜さんのフィールドに目をやった葵ちゃんが呟く。そこに立っていたのは、黄昏
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ