6話
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、戦い続けようーーー
ーーー本当に?約束だよ?困った人や、助けてって言ってる人が居たら、ちゃんと助けてあげるんだよ?ーーー
ーーーああ。約束だーーー
「これが事の始まり。オレが本当の意味で、正義の味方を目指したきっかけだ。」
フェイトは黙って聞いてくれていた。その瞳には動揺が感じられるものの、彼の話をちゃんと聞いていた。
「その後もその子の元に通い続けた。彼女に正義の味方になると誓った手前、まずは彼女を救おうとした。しかし、それは叶わなかった。」
「え…」
「彼女はもともと長く無かったと言ったが、彼女の最期はそうじゃなかったんだ。」
ーーー彼女は殺されたんだーーー
その言葉にフェイトは絶句した。殺された。誰に?さっき白夜は実験者は管理局の闇に消されたと言った。つまり…
「ご想像の通りだ。彼女は研究材料だった。事情を公にされるわけにはいかないから殺された。ただそれだけだ。口封じの為に殺されただけだ。」
ーーーオレの誓いは始まってすぐに終わったんだーーー
白夜はそう言った。全てを救う正義の味方は最初の1人を救えなかった。守れなかったんだ。
「…オレは一体、何がしたくて、何をしたかったんだろうな…」
自嘲した笑みを浮かべる白夜はとても辛そうで。悲しそうで、泣きそうだった。
ーーーその後は知っての通りだ。最初の1人を救えなかったオレはそれでもと、世界中を周りたくさんの人を救ってきたつもりだ。ただそうやって救うたびに罪悪感に押しつぶされた。そして知った。彼女を殺した存在を。管理局の【ファントム】殺し屋集団。オレは其れを消すために管理局の敵になった。ーーー
「これが事の全てだ。そして未だオレは迷いしかない。自分で理解していても結局答えを見つけられずにいる。フ、我ながら情けないな」
白夜はそう言って屋根の上に飛び乗る。
「あぁ、そうそう。先程からずっとこの話を盗み聞きしていた者がいるな。オレは別に構わんが、他の人物の際はもっと気をつけたほうがいいぞ」
彼はそう言って夜の空へ消えていった。消えた彼の後から出てきたのはなのはとヴィヴィオだった。
「なのは…ヴィヴィオ…」
「フェイトちゃん…白夜くんは…」
「…うん。抱えてるモノが、背負ってるモノが大きいね…」
「フェイトママ…」
「大丈夫だよ、ヴィヴィオ。きっと白夜は立ち上がるから。本当の正義の味方として」
彼が抱えてたモノを知った彼女達は彼を想う。彼は自身の罪とし、決めつけ、己を追い込む。その彼が自分と決着をつけることができるのか?
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