3部分:第三章
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よね」
「多分」
幸枝はまだ呆然とした顔のまま述べた。
「そうだと思うけれど」
「っていうか間違いないけれどね」
由紀子は確信だとさえ断言してきた。
「これはね」
「間違いないの」
「だってあれじゃない、あれだけ必死でね」
「ええ」
「それで封してるでしょ。間違いないわよ」
「ラブレター・・・・・・」
「もらったことないでしょ」
また幸枝に対して尋ねてきた。
「今まで。ないわよね」
「ええ、実は」
幸枝も遂にこのことを認めた。こくりと頷く。
「そうなの。どうしようかしら」
「捨てたら駄目よ」
由紀子はそれは釘を刺してきた。
「そんなことするわけないけれどね、幸枝が」
「捨てるなんてそんな」
これは由紀子の予想通りの反応だった。言葉が強張りそれだけはといった感じで頑なに拒んでいた。由紀子の今の言葉は。
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