第二幕その六
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「色々なお菓子を食べて」
「そうしてなのね」
「お腹一杯になりたいね」
「それじゃあね」
「うん、だからね」
また言う腹ペコタイガーでした。
「十時を楽しみに待つことにするよ」
「また食べる時を」
「美味しいもので満腹になる時をね」
「じゃあその時まで我慢するのね」
「食べることはね、じゃあそれまで遊ぼうかな」
皆で、です。
「何かをして」
「そうね、何をして遊ぼうかしら」
「それが問題だね」
「遊びは一杯あるね」
臆病ライオンも言います。
「その中から何をして遊ぼうかな」
「鬼ごっこはどうかしら」
恵梨香はにこりと笑って二匹に提案しました。
「皆でね」
「それだと僕達の方が脚が速いよ」
「四本足だから」
「そうだよ」
腹ペコタイガーはこう恵梨香にお話しました。
「それならね」
「そうなるのね」
「だからね」
「鬼ごっこは」
「また別のものにしよう」
別の遊びにしようというのです。
「そうしよう」
「じゃあかくれんぼとか」
「宮殿の中で」
「それはどうかしら」
「それならいいかも」
「じゃあそれをしましょう」
鬼ごっこをというのです。
「是非ね」
「それじゃあね」
こうしてでした、午前は皆でかくれんぼをして遊ぼうとです、恵梨香は臆病ライオンや腹ペコタイガーと一緒に皆に提案しました。
その提案を聞いてです、ドロシーと一緒にいるトトが言いました。
「それだと小さい僕やビーナは有利だね」
「そうなるわね」
「うん、今朝はずっと寝過ごして今御飯を食べたけれど」
だから朝御飯の時いなかったのです。
「寝た分体力があるから」
「そのこともあって」
「しかも僕はお鼻がいいから」
犬だからです、トトもそのお鼻は凄くいいのです。
「かくれんぼは見付けることも得意だよ」
「トトに見付けられないものはないわよ」
トトの一番のお友達のドロシーも言います。
「それこそね」
「そうなんですね」
「それでもいいかしら」
かくれんぼをして遊ぶことはというのです。
「トトが一番強いけれど」
「そうですね、ですが」
「それでもなのね」
「皆でしませんか?」
そのかくれんぼをというのです。
「これから」
「恵梨香がそこまで言うのならね」
それならとです、ドロシーも頷いてでした。
皆でかくれんぼをすることにしました、ですが。
トロットは皆を見回してです、こう言いました。
「オズマは今は」
「ええ、お仕事の時間よ」
オズの国の国家元首として、です。ドロシーが「トロットに答えます。
「だからね」
「今はいないのね」
「お仕事が終わってから来るわ」
「そうなのね」
「その時まで待ってね」
「そうさせてもらうわね
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ