第二話 奴は正気じゃない、首輪を付けろ
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帝国の安全保障は危機的状況を迎えかねぬ。貴族の馬鹿共がこれを知ればどんな取引に使おうとするか……。場合によってはフェザーンに金で売りかねん」
シュタインホフ元帥とミュッケンベルガー元帥が顔を見合わせ“同意する”と頷いた。
「情報部にも監視させよう」
「そうして貰えると助かる。だが縄張り争いによる足の引っ張り合いは避けたい。その点については留意して頂きたい」
「分かった。そちらの邪魔はせぬ。むしろ協力させる方向で行きたい」
「分かった。憲兵隊にもその件は伝える」
ミュッケンベルガー元帥が大きく息を吐いた。
「まるでフェンリルだな。野放しには出来ぬ、どうやって奴を捕縛するかと神々も苦労しただろう」
上手い事を言う、全く同感だ。問題は神々にはグレイプニルが有ったが我々には無い事だ。何とかしてアレを制御せねばならん。陛下に万一の事が有った場合にはあの男の力が必要になるのだから……。
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