第二幕その一
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第二幕 カレーライス
朝起きるとです、恵梨香達はそれぞれの服に着替えてでした。
宮殿の食堂に出ました、緑の食堂の中にです。
銀のお皿とスプーンが置かれていてです、白い御飯が用意されていました。恵梨香はその様子を見て言いました。
「カレーライスですか」
「ええ、そうよ」
食堂にいたジュリア=ジャムが恵梨香に答えました。
「今朝はね」
「いいですね、朝からカレーを食べてですね」
「栄養補給をしてね」
「そして、ですね」
「楽しい一日を過ごしてね」
「朝にカレーを食べますと」
どうかとです、恵梨香は笑顔で言いました。
「目が覚めるんです」
「カレーの味でね」
「辛くて甘くて」
「しかもカレーは栄養もあるから」
「朝御飯にはいいんですよね」
「最適なのよ」
ジュリアも言います。
「本当にね」
「だからですね」
「そう、それでなの」
まさにと言うのでした。
「今朝はカレーにしたの」
「そうなんですね」
「姫からのリクエストもあったし」
「オズマ姫からの」
「それでカレーにしたの」
「そうですか、そういえばオズマ姫も」
「カレー好きでしょ」
そのオズマのこともお話するのでした。
「それもかなり」
「色々なカレー召し上がられていますね」
「だからね」
「今朝はカレーで」
「ビーフカレーよ」
そのカレーだというのです。
「それも学校の給食みたいな」
「日本の」
「そうしたカレーよ」
「いいですね、あのカレーって」
にこにことして言う恵梨香でした。
「最高に美味しいんですよ」
「カレーの中でもね」
「どのカレーも美味しいですけれど」
給食のカレーもというのです。
「あのカレーも」
「そうよね、あとね」
「あと?」
「私がこの前食べたね」
トロットは恵梨香にお話しました。
「御飯とルーが最初から混ぜてあるカレーもよかったわ」
「大阪のカレーですね」
「何か大阪にあるのよね」
「はい、大阪の自由軒の」
「あのカレーが出て来たけれど」
「美味しかったんですね」
「凄くね」
そうだったというのです。
「よかったわ」
「カレーといっても色々で」
ナターシャも言います。
「美味しいんですね」
「そうなの」
「カレーは日本に来てはじめて食べたわ」
「ロシアにはないのね」
「ロシアは寒いからお米が採れないから」
「パンよね」
「黒パンが多いわ」
それがロシアのパンだというのです。
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