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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
第一節 招かれざる英雄と正体不明のサーヴァント
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は別物で人間の支配するゲームだった事実を俺は受け入れ切れていない。
 多分、だから俺はこうして此処に居るんだ。
 まだ、未練を残しているから。





 令呪を持って命ずる、×××よ。誰よりも強くあれ。
 令呪を持って命ずる、×××よ。誰よりも優しくあれ。
 令呪を持って命ずる、×××よ。誰よりも……誰よりも自分を愛せ。

 それはとある時空、とある世界で行われた聖杯戦争に参加していたマスターが遺した言葉だ。
 彼と同じく自身の存在意義を忘れ、聖杯を否定した。魔術師は右手の呪縛を解き放ち全てを捨てた。
 令呪は消えた。なら、聖杯戦争から開放される。
 そう信じ全てを投げ捨てた少年は唖然した。

 使い捨てた筈の令呪が復活した。
 ―――――なんで……。
 ―――――俺は、何の為に。

 令呪を持って命ずる、×××よ。俺の目の前から……消えてくれ。

 その言葉は親友を傷つけた。
 解っていた。受け入れられると思っていた。
 だが、彼女はそれを受け入れる事は出来ず。否定した。
 令呪の効力は絶対―――――その命令に拒否権は通用せず、少年の目の前から愛しの少女は消えた。
 ぽっかりと開いた心臓を少年は埋める様に過去の自分を思い出す。
 そして少年は歩き出した。
 もう、こんな事は繰り返させない。
 失った筈の令呪を眺め、少年は誓った。

「今度こそ救ってみせるよ、×××」





 聖杯戦争で必要不可欠な者。
 マスターと成りうる七人の魔術師だ。
 七柱の器に七人の人間を合わせる事で聖杯戦争は始まりを告げる。
 その前に色々な下拵えを一通り熟す事でやっと始まりを迎えられる聖杯戦争。土地の関係や霊脈の流れで左右される問題を解決するのは苦労するし人間の手では解決できない問題も有る。
 その全ての問題を解決する事で聖杯戦争は聖杯を具現化し祈りを込める聖具となる。
 もっとも、とある辺境の地では聖杯戦争を真似。
 独自の文化を取り入れた別物の聖杯戦争も存在する噂だ。
 その噂の聖杯戦争だと下拵え、下準備を疎かにした状態で開幕したらしくアクシデントを連続で不安定な聖杯戦争が繰り広げられると言われている。
 だが、その聖杯戦争も失敗に終わったらしい。

【偽りの聖杯戦争】

 実態の掴めない偽りの聖杯戦争。
 興味を持った魔術師達、幻滅した魔術師等、様々な罵倒や祝福の言葉が入り交じり結局、結末を知るものは現れなかった。
 その偽りの聖杯戦争に参加していた魔術師でさえ、その結末を知る者は居ない。
 要するに結末も解らず、聖杯戦争を汚した聖杯戦争は何の成果も出さず終わったて事らしい。
「偽りの聖杯戦争……その実態は完全に掴めきれてないけど本物と比べで変わった点が有るこ
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