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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
第一節 招かれざる英雄と正体不明のサーヴァント
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、連れてきました」
開かれる自動ドア、まるで絵に描いた様な白髪と黒髪。
白衣姿はさながらブラックジャックとでも言うべきか。
そんな先生と呼ばれる青年は以前、俺を検査した時に撮っていたカルテを見つめながら俺を凝視する。
「やぁ、待ってたよ」
椅子を勧められ、俺は座ると同時に右手を差し出した。
無駄な時間を与えない為だ。目の前の先生と呼ばれる青年はこの研究所で2番に偉い人だ。
仕事は山ほど有るだろうし互に手早く済ませた方が双方の為になる。
「ふむ、形共々……変化は見られないね」
以前のデータと今の令呪を比べ。
その次に俺の体を隅々まで調べあげる。
魔術回路の精密検査や健康状態、調べられるだけチェックし結果を纏めると。
「今日はここまでだお疲れ様」
「はい、ありがとうございました」
そう言って俺は医務室を後にする。
その後を追うように間宮さんはやってくると。
「天城君、もうちょっと愛想良くても罰は当たらないと思うよ」
「どういう意味です?」
「さっきの態度だよ。検査終わった瞬間に出てちゃってさ」
「一応、ありがとうございました。
って言いましたよ」
「はぁ、だから君は腐ってるんだよ」
溜息を付きながら間宮さんは俺の背中を数回、撫でる。
擽ったい……と思った矢先。
「次は魔術基礎の勉強だよ」
笑顔で俺の進行方向を妨害する。
「君は恵まれてるんだから尖ったステータスを鍛えないと」
「ステータスって言われましても……」
「君自身は解ってないかもだけど君の魔術回路は普通の平均的な魔術師の数十倍!それを伸ばさない手はないよ」
間宮さんは俺の事を記しているレポートを押し付ける。
記された俺のステータスは一つに特化していた。
魔力の蓄積量のみなら俺は特級品らしい。
サーヴァントを使役するには十分な魔力量。
データで得た結論なら聖杯戦争で召喚される全サーヴァントを支柱に納める事も可能だと言われている。
それも俺を此処に置いてくれている理由の一つで有り俺の悩みでもある。
次の聖杯戦争は何時、始まるのか解らない現段階の状況では俺の令呪を調べても何の成果も得られぬまま。
ただ、無駄な時間を費やしたって事に成れば何の為に俺は此処に居るのか? 今の俺はそれすら曖昧だった。
聞く話によれば以前の聖杯戦争は数年前だったらしい。
この調子だと次の聖杯戦争が始まるのは何年後なのやら。
「君の魔力量なら、伝説の黒魔術すら発動可能かも知れないんだからもうちょっと頑張ろうよ!」
「黒魔術って……それって何年前の魔術ですか?」
「そんな事は気にしない!さぁ、楽しい楽しい魔術訓練の始まりだよ!」
スルーされた。
聖杯戦争……望めば現実で。
以前、俺の夢見た聖杯戦争と
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