第1章:平穏にさよなら
第21話「交流、そして敵討ち」
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だよ?封鎖結界を張って、然るべき相手と戦闘中。」
「お前らが殺した人の親友だ。...つまりは敵討ちだな。」
かやのひめさんは既に戦闘を開始しているだろう。
「...へッ、残念だったな!敵討ちだぁ?あんなガキがうちのリーダーに勝てる訳ねぇだろ!」
「そう?...まぁ、どの道...。」
僕と司さん、二人で一瞬に懐に入る。
「「あなた/お前たちはここで終わりだけどね!!」」
そして、二人同時に魔力を込めた掌底を放ち、吹き飛ばす。
「ごはっ....!?」
「これで二人....っ、転移魔法!?緋雪!」
二人を昏倒させた途端、その二人が転移魔法に包まれる。
「ごめん!こいつら、やっぱり連携が上手い....!」
どうやら、残りの二人の内一人が転移魔法の使い手で、もう一人が緋雪を上手いこと妨害していたようだ。既に、転移魔法は止められない...!
「はっ、残念だったなぁ...!転移!!」
取り巻きの四人全員が洞窟内から消える。
アジトを含んだ辺り一帯は封鎖結界で覆っておいたから違う世界には逃げていないはず。
「逃げられた...二人共、追うよ!」
「...待って、嫌な予感がする。」
司さんの指示を遮るように、僕は洞窟の天井...正しくはその先の空を睨むように見る。
「転移魔法の使い手はあの短時間で四人を転移させた。...多分、既に他の仲間も洞窟外に転移させてるだろう。...そして、僕らは洞窟内に残っている...なら、敵の取る行動は?」
「っ...!まさか!?」
司さんがそう言った瞬間、爆発音が響き、天井に罅が入る。
「まず....!空間転移...!」
「やめた方がいい。転移魔法なら相手の方が上手だし、転移で脱出した所を狙い撃ちされるかもしれない。」
「っ.....。」
「お兄ちゃん、そんな事言ってる暇ないよ!」
司さんが転移を躊躇したため、天井が崩れ落ちてくる。咄嗟に緋雪が防御魔法で生き埋めにならないようにしてくれる。
「じゃあ、どうするの!?」
「....ここから、撃ち抜く。」
「「....えっ?」」
司さんだけでなく、緋雪も驚く。....いや、確かに気持ちは分かるけども。
「僕の魔力操作、舐めないでよね。」
「いや...それは近くでよく見てきたから分かってるんだけど...。」
「大丈夫。一発で転移魔法の使い手を撃ち抜くから。」
魔力を薄く広げ、どこに誰がいるのか探る。エリアサーチという魔法だと気付かれる可能性があるからな。こっちの方がいい。
「....見つけた。」
そのまま、その方向に両手の掌を向け、魔力を集中させ
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