第1章:平穏にさよなら
第21話「交流、そして敵討ち」
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なんだ?敵討ちにでも来たってのか?」
相変わらず下卑た嗤いを浮かべているクルーアル。
...取り巻きは...四人か。
「『...行けるな?』」
「『もちろんだよ。』」
緋雪に念話を送り、いつでも戦えるようにしておく。
「...ええ。その通りよ。ああ、安心して。...あんたの相手は、私だけだから!」
「緋雪っ!」
「“ツェアシュテールング”!!」
かやのひめさんが言葉を発したのを合図に、緋雪が目暗ましに空間を爆発させる。
「『司さん!』」
「『了解!』」
「....チェーンバインド!」
念話で司さんに合図を送り、司さんが転移魔法を発動させる。
僕はその転移魔法に取り巻きが入らないようにするためにチェーンバインドで引っ張る。
「なにっ!?」
「転移!」
いとも簡単に転移に成功し、僕と緋雪と取り巻きだけが残る。
「ぼうっとしてる暇はないぞ?」
怯んでいる取り巻きの一人に、刀に変形したリヒトで斬りかかる。
「くっ....!」
「そっちの人達の相手は私だよ!」
緋雪も動揺している隙を突き、上手いこと敵を翻弄する。
「はぁっ!」
キィンキィン!ギィイイン!
「くそがっ...!」
取り巻きの一人が剣に長けているようだったので、僕はそいつに対して執拗に攻める。
剣を受け流し、鍔迫り合いで剣を巻き込むように横に逸らして隙を作る。
「...ふっ!」
魔力を徹すように掌底を撃ちこむ。
「ぐぅっ...!?」
「もう一丁!」
怯んだ所にさらに鋭く魔力を固めた魔力弾を脳天にぶつける。
「....“アォフブリッツェン”!!」
「がぁっ....!?」
そして、居合の要領で魔力の込められた一閃をお見舞いする。
それをまともに受けた相手は、壁に叩き付けられ、そのまま気絶した。
「っ、お兄ちゃん!後ろ!」
「っ....!」
一人を倒した事で、気が抜けたのか、他の仲間の後ろからの攻撃に反応が遅れる。
...でもまぁ、問題はない。
―――ギィン!
「.....お帰り、司さん。」
司さんが転移魔法で戻ってきて、すかさず後ろからの攻撃を防いでくれる。
「...優輝君、もしかしてこれを見越して隙を晒したの?」
「あ、ばれた?」
もうそろそろ戻ってくる頃かなとは思ってたからね。
「まったく....。」
「てめぇ...!リーダーをどこにやった!?」
攻撃してきた男が司さんに怒鳴るようにそう言う。
「どこって....ここから離れた場所
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