第1章:平穏にさよなら
第21話「交流、そして敵討ち」
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しいのだろう。
「プレシア....。」
「どうして、私だけ無事なのか、それが逆に嫌になるわ...。」
「そう言う事、言わないでくださいプレシア。...貴女だけではありません。私や司、リンディさんやエイミィさんも無事ではないですか...。」
「でも、それでも何もできないのは嫌なのよ....!」
テスタロッサさんの母親だから気付いたのだろうけど、むしろそれが悔しさに拍車をかけているのだろう。
「....ごめんなさい、情けない所を見せちゃったわね。」
「いえ...。しかし、いつ魅了に気付いたんですか?」
「私はあの子達の母親よ?ほんの些細な事でも気が付くわ。」
...さすがだな。だけど、今回ばかりは裏目に出て余計に悔しいのだろうけど。
「...待って、魅了って、どういうこと?」
「......かやのひめさん達には、話してなかったね。」
かやのひめさんや神咲さんにも織崎の魅了の事や、女性のほとんどはそれに掛かっているという事を簡単に伝える。
「―――という事なんです。」
「.....なん...なの....それ.....。」
一通り説明すると、神咲さんは絶句していた。
「自覚がないのが余計癪に障るわね。魂の雰囲気に違和感があると思ったら、その力が原因ね。」
「...さすがかやのひめさん。大体は気づいてたんだね。」
さすがは神様と言った所か。
「想い人が居れば効かない...。私が効かないのは今は亡き夫への想いがあったからなのね...。」
「私は元々体質で効かない司と契約しているから無事...なのですね。」
「はい。...すいません、僕も、あまり力になれなくて...。」
「...いいのよ。まだ、おかしくなったのが魅了で、解く事は可能なのだから。」
確かに、僕の魔法にも精神を正常に戻す事で魅了も解く事ができる魔法はある。...魅了を解くとまで行くと、必要魔力が多すぎるんだけどね。
他にも、司さんの魔法も極めれば魅了を解けるみたいだし、調べれば他の魔法でも代用できるかもしれないしね。
「....さぁ、後ろめたい話はここで切り上げましょう。そちらのお嬢さんが限界になるわ。」
「...っと、神咲さん、これは僕達で解決します。神咲さんは気にしないで...とは言えませんが、心配しないでください。既に解決法自体は分かっているので。」
「っ....う、うん...。大丈夫...大丈夫だよ。」
「くぅ...那美.....。」
久遠も心配そうにしている。...無理に励まさずに、そっとしておこう...。
「話題を変えましょ。....ところで、司と彼の馴れ初めを聞きたいのだけれど...
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