第10話隻竜と竜の巫女
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受けてた依頼を後回しにしようとしてまであたしを手伝ってくれたんです。少しビックリしちゃいましたけど・・・怖くなんてなかったです、気にしないでください」
オレは時々強く言いつけたことがあった。それに加えて了承してもらっていたとはいえ危険な目に合わせていた。そのことを謝っていたらシリカは「気にしないで」、そう言った。その言葉を聞いてオレは少し気が休まった。
「攻略組なんて凄いですね!・・・あたしじゃ絶体に無理ですよ」
いつ終わるか解らないこのデスゲームの最前線で命を賭けて戦う攻略組。シリカは自分じゃ絶体に無理だと思っていた。確かに今からじゃ無理があるかもしれないーーーけど、これだけは言える。
「この世界の強さなんて所詮数字、ただのデータさ」
「でもねシリカちゃん、本当の強さは「心」・・・この世界で絶体に生き残るっていう「信念」だと思う。シリカちゃんもきっとそれを持ってる。あたしもお兄ちゃんも、シリカちゃんは強いと思うよ」
ミラも同じことを考えていた。本当の強さは腕っぷしじゃなくて信念、それはきっとこの世界でも現実世界でも変わらないと思う。
「さて!全て片付いたことだし、早くピナを生き返らせてあげようぜ!」
「そうだよ!ピナもすごく会いたがってるよ!あたしたちにも早く会わせて!」
「・・・はい!」
オレたちがせかすようにシリカに言うとシリカは《ピナの心》と《プネウマの花》をオブジェクト化した。《ピナの心》に《プネウマの花》の雫をかけ、心は光を放ち、シリカは愛獣との再会を果たした。
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