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転生とらぶる
Fate/stay night
1183話
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飽きるのよ。飽きるって言うなら、寧ろそういう大勢で食べる料理しか作れない綾子の方でしょ?」
「それは否定しない」
「……美綴先輩、そこは否定しましょうよ」

 自分の先輩の堂々とした言葉に、桜が思わずといった様子で突っ込んだ。
 そんな風に皆で賑やかな食事をしていると、衛宮の方も教会で助け出した者達の事を思い出さなくても済むんだろう。笑みを浮かべながら食事をしていく。
 ちなみに、個人的にはアジフライが美味かった。
 外はサクッとした衣で、中はしっとりとしたアジの食感。
 そこにソースを掛ければ、飯を何杯でも食べられる。
 更には付け合わせのナポリタンまで手作りをしている力の入れようを考えると、この料理を作った桜が衛宮に元気になって欲しいと思っているのが良く分かる。
 尚、唐揚げとかフライとかカツとかにレモン汁を掛ける掛けないってのでよく論争になっているみたいだが、個人的にはどっちでもいい派だ。
 ただ、嫌な人もいるんだろうから、掛けたい人は自分の皿に取ってから掛ければいいと思う。
 それと、アジフライを含めてフライにはソース派だったり、タルタルソース派だったり、醤油派だったり、塩派だったりする奴も多いが……まぁ、目玉焼き論争に近いものがあるな。
 俺はフライにはソース、目玉焼きには醤油だな。
 そうして食事が終わり、今は皆でお茶を飲みながら一休みしているところだ。

「……さて、そろそろこれからの事を話しましょうか。まず、最初に報告しておくと、魔術協会と聖堂教会には連絡が取れたわ。聖堂教会の方からすぐに新しい監督役をやるって話だったけど、それでも5日から1週間くらいは掛かるらしいわよ。魔術協会の方からも人は来るらしいけど、こっちはもっと掛かるみたいね」
「ふーん、じゃあ大聖杯の方はどうするの? 新しい監督役が来るのを待つ?」

 イリヤのどこか挑発するような問い掛けに、凛は首を横に振る。

「それは色々と不味いでしょうね。大聖杯自体が危ないというのもあるけど、何より危険なのは綺礼よ。あいつがまだ自由に動けている以上、大聖杯を放っておく訳にはいかないわ」
「そうだな。俺としてもそっちの方がいいと思う。遠坂の言う通り、言峰って男を自由にしておくのは危険過ぎる」

 凛の意見に衛宮が賛成し、他の者達も同様に頷く。
 勿論俺もだが。

「そ。じゃあ、取りあえず大聖杯をどうにかするのは確定って事で。……で、問題は柳洞寺にいる人達をどうするかね。まさか大聖杯破壊するのに、柳洞寺をそのままにしておく訳にもいかないし」
「……確かに。でも、どうするんだ? 遠坂の魔術でそんなのが出来るのか?」
「1人ずつならともかく、皆纏めてってのはちょっと難しいわね。ガンドを使ってもいいのなら、どうにでもなるけど」
「おい」

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