5部分:第五章
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ルまで」
「いいのよ。一枚で駄目なら二枚」
彼女は言う。
「用意すればいいだけだから」
「だからですか」
「そうよ。だからどんどん使っていいの」
微笑んでの言葉だった。
「それよりもリハビリね」
「はい、頑張ります」
こうした日々を過ごしそのうえでリハビリを進めていった。そうして遂には退院した。その時に病院の玄関で蘭流に対して頭を下げて言うのだった。
「有り難うございました」
「えっ、実生が素直に御礼を言うなんて」
彼女の横にいた母が驚いて言った言葉だ。
「まさか。そんな」
「そんなに驚くこと?」
「驚くわよ」
少し聴いただけでは実の娘に対するものとはとても思えない言葉だった。
「あんたが御礼言うなんて」
「実生さんはいい方ですよ」
しかしここで蘭流はにこりと笑って彼女に述べるのだった。
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