第二魔法
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かなり攻撃方法が限られてはいるけど・・・
「やっぱ斬撃でいくしかないかな」
さっきお試しで使ってみた水竜の斬撃。あれが一番無難な気がする。咆哮みたいに返ってくることはまずないし、鉄拳とは違ってソフィアが完全に同じダメージを与えられる訳ではない。ただ単に弾いているだけ、という感じな気がする。
「そうと決まれば!!」
もう1度腕を剣にしてソフィアに向き直る。そして彼女の懐に飛び込もうとした時、
ドゴォン
「「!!」」
俺の後方で凄まじい爆音が響き、驚いてそちらを振り向く。空に浮かぶ雲を消し去るような光る柱が天高く伸びている。それはエルザさんとカグラさんと戦っているミネルバさんの“ヤクマ十八闘神魔法”というものだったらしい。
「なんだあれ・・・」
その時の俺はエルザさんの戦っている姿を見ていなかったため、何が起きたのかわからずにそちらを見上げてしまっていた。後ろに絶対に背を向けてはいけない相手がいたのにも関わらず。
「ソフィアに背中を見せるなんてシリルちゃん実はMっ子かな?」
「!?」
耳元でいきなり囁かれた俺はそちらを見ようとしたが、それよりも早くソフィアが俺の胸を触るように抱き付いてくる。
「シリルちゃんゲーット!!」
「ひゃっ!!」
リュウゼツランドの時みたいに体をベタベタ触ってくるソフィア。しかも今度は服装が彼女の策略で着せられているものなためより手つきがいやらしい。
「離せこの!!」
「無理無理!!シリルちゃんの体の柔らかさじゃ後ろの人は攻撃できないよ〜」
肘打ちをソフィアの脇腹にしようとしたのだが、ソフィアはそれができないようにと腕を体と一緒に抱き締めていた。踵で脛でも蹴ってやろうかと思ったがそれも読まれていたみたいで足を軽く動かされただけで交わされてしまう。
「お仲間さんの心配もいいけど、戦っている最中に敵に隙を見せるのは感心しないなぁ」
「ソフィアはカグラさんが心配じゃないの?」
ソフィアの腕から逃げようと体を色々と動かしながらそう問いかける。あれだけの爆発だといくらエルザさんとカグラさんでもかなりのダメージを受けているはず。さすがにやられるとは思わないけど、三つ巴の戦いを考えると結構まずいんじゃないかな?
「全然!!」
ソフィアは首を振り余裕の表情を浮かべる。
「カグラさんならあの程度の魔法、なんてことないよ。エルザさんはどうだか知らないけどね♪」
「むっ」
それを聞いて俺は少し怒りを感じる。
「カグラさんが無事ならエルザさんだって全然余裕だよ!!むしろあの人なら無傷かもしれないなぁ」
「じゃあなんで心配そうにあっちを見てたのかなぁ?」
「うっ
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